こんにちは!yattyuです。
私は静岡県民として毎年、富士山に登っているので以前から興味を持って制度の行方を見てきました。
今回は富士登山で始まる予約や登録制度の概要と、個人的に思う所について書きたいと思います。
(2024年6月時点での情報を元にしますので、今後変わる可能性があります)
富士登山の予約と、事前登録制度について
まず、富士登山の予約と事前登録制度について。
登山に興味のある方や富士山に登ろうと考える方はニュースで知っているかもしれませんが、
2024年シーズンより、山梨県と静岡県の両県で予約、もしくは事前登録制度が開始します。
“予約”と“事前登録” 両方書いたのは山梨と静岡で扱いが異なるからです。
山梨県側:通行予約
静岡県側:事前登録
・・・何が違うねん!
コトバンクより引用
予約は“先の事を約束する「契約」”に当たるため、法的拘束力も持つ。
対して登録は単に”帳簿に載せる”という事なので登る・登らないを約束する訳では無い。
よって、山梨県側の通行予約の方が厳重に管理されていると考えて良いでしょう。
詳細は↓↓の富士登山オフィシャルサイトに詳しく記載されており、
当ブログではポイントのみ抜粋します。
参考までに、富士登山オフィシャルサイトは
「富士山における適正利用推進協議会」という組織が管理しており、
この協議会は環境省、山梨県、静岡県が事務局を務め、構成員としては周辺の市町村、
消防、県警、富士山本宮浅間大社まであらゆる関係者が含まれているので、オフィシャルサイトと言えるだけのメンツは揃っている感じです。
山梨県側の通行予約について
概要は以下の通り、
・開山期間中、ゲートが設置される
・通行予約をすれば、山小屋の予約をしていなくても通れる
・山小屋の予約をすれば、通行予約は不要(任意)
・通行料 2,000円が必須 (事前決済、現地決済どちらも可)
・当日16時までにゲートを通過しなければならない
・1日上限4,000人、うち当日枠1,000人あり
これに漏れると、行っても登れない可能性あり。・・・オフィシャルサイトでは明言はされてない
~オフィシャルサイトQ&Aより~
Q 予約だけで4,000人に達した場合、現地に行っても登山できませんか。
A 当日受付分を1,000人以上確保しています。予約をしない場合は、当日、早めに五合目にお越しいただき受付されることをおすすめします。
4,000人までとはしつつも、入れません とは書かれていないので、
ゲートの方に涙ながらに情で訴えかけるか、地元の手土産を賄賂代わりに持って行くなどすれば何とかなるのかもしれません。
詳細は公式サイトをご覧ください。
私はブログの記事にするために頑張って読んで理解しましたが、
このルールをちゃんと理解して来てくれる人がどれだけいるのか、怪しいと思います。
ゲートの担当者が日本語も分からない外国人含めた色んな人にブーブー言われながら、同じことを何万回も説明してうんざりしてしまう状況が想像できてしまいます。
静岡県側の事前登録について
対する静岡県側の事前登録について。
6月10日より事前登録が開始しているそうです。
概要は以下の通り。
・専用サイトで事前登録し、eラーニングを受講
・当日QRコードを見せて、リストバンドをもらって通過
・通行料の徴収は無し
・人数制限無し
・事前登録してない人は、当日現地で講習を受ける
という形で、山梨県側と比べるとシンプルで緩めの制度になっています。
静岡県側には登山口が3か所あるので、約2ヶ月の期間とは言え3か所の登山口を24時間体制で管理する体制を作るのは厳しいのでしょう。
登録しようとしてみた
静岡県民なので、静岡県側の事前登録システムで試しに登録してみようとしました。
こんな表現なのは、私の条件では登録できなかったからです。
①サイトにアクセス
②事前登録ページへ
事前登録ページに移動すると、外部のKKdayというチケットサイトに移動しました。
KKdayは私は使った事がないのですが、色んなイベントやレジャー施設のチケット販売を代行するサイトの様です。
③プラン(ルート)を選ぶ
静岡県の3つのルートが、それぞれプランとして登録されており、
それを選んで購入する形ですね。2024年6月時点では全て0円です。
つまりこれは、いずれルールを変えてお金を取ろうと思えば、1万円にでも10万円にでも出来るという事ですね。
④詳細を決めて選ぶ
登る日付、登山開始時間、予約した山小屋 などを選択
最後に名前や電話番号を登録して完了となりそうです。(登録まではやってません)
私が毎年登っているのは9月下旬~10月上旬なので、2014年は9月10日以降は事前登録が出来ないんですね。
現時点でこの状況をどう判断するかは、結局は個々の判断によるところでしょう。
参考までに静岡県側の富士宮ルートの登山口は、宝永山へのハイカーのために11月頃までは開いてます。6合目から上は形式的は閉鎖になっています。
ここで閉山後にまた多くの問題が出る様であれば、さらにルールが厳しくなると思われます。
思うこと
もうこれだけす。
これ以上制限しないでくれ、法で縛らないでくれ。
そのために問題になる様な事(遭難、モラル違反)は起こさないでくれ。
社会問題になれば行政は取り締りを強化せざるを得ない。
「富士山に一度は登ってみたい」という気持ちを持つのは人間の探求心、好奇心から仕方がない事です。世界遺産だし円安だから外国人も沢山きます。
ここで私が叫んでも何も変わらないと思いますが、
6時間~9時間連続で運動できる体なのか、そこまで仕上がっているのか・・・
全ての人に山でトレーニングしろとまでは言いません。
せめて、せめて、
直前に平地で一度だけ、30分だけでもいいのでランニングしてから、富士山に行って下さい。
体力をつけてから行くと、遭難しないだけではなく、山を楽しめる余裕ができますヨ。
以上、富士登山の予約・事前登録に対して思う事でした。
過去の富士登山の記録はコチラもご覧ください。
体力の重要性について書いた記事はコチラです。
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