こんにちは!!yattyuです。
よくスパイ映画や戦争映画で、スコープ付きのライフル銃が出てきます。
狙い通りに遠距離のターゲットに当てるとカッコイイですよね。

猟銃(散弾銃)にスコープを取り付けましたので、
その経緯や、どんな感じに見えるのかや注意点などを紹介します。
猟銃によって取り付け方は異なると思います。
スコープが活きる場面
狩猟においてスコープが活きる場面はやはり遠距離からの狙撃でしょう。
北海道の様な広大な土地で、100~数百m離れた獲物を遠距離から仕留める。
恐らく本州で100m以上先が見通せて、かつ安全にライフル銃が撃てる場所は相当限られるはずです。
平野部では何かしら農地や家などが有って人に当たるリスクがあり、山岳地域では木々が生い茂って遠くまで見通せない。
それでも、散弾銃でシカやイノシシを狙う猟において、
「忍び猟」や「流し猟」においては、スコープが活きると思っています。
忍び猟:野山を歩いて獲物を探す
流し猟:林道を車で走りながら獲物を探す
要は止まっている獲物を出来るだけ遠くから仕留めたい場合。
逆に、巻き狩りで走って逃げてくる獲物を狙う場合や、飛んでいる鳥を落とす猟では不向きだと思います。
自分がどんな猟法をしたいのかによって、変わってくるんですね。
私の場合、(罠猟を除いては)流し猟メインになりそうな予感ですので、スコープを取り付ける事にしました。
猟銃からの見え方
まず、私が使用している猟銃はミロク製作所のMS-2000Dという猟銃で、
ミロク製作所が生産する唯一の20ゲージの散弾銃。
絞りなしのスラッグ弾専用モデルで、クレー射撃には全くの不向きです。
シカやイノシシを狙う為に作られた猟銃といっても過言ではなく、標準で照星と照門が付いています。

そして↓の様に照星と照門がピッタリ重なるところにターゲットを重ねる訳です。

で、離れたターゲットに対して肉眼でどう見えるかをお見せします。
直径10cmくらいの的を印刷して自宅の壁に貼り付けました。

的から8mほど離れると肉眼では↓の様に見えます。

住宅街で猟銃を構える訳にもいきませんので、自宅の中で一番距離を離せる場所がここでした。
(ちなみに的があるのは脱衣所)
①照門/照星をしっかり見た場合のイメージ

デジカメのマニュアルフォーカスで照門にフォーカスを合わせて撮影。
照門/照星をしっかり見ると実際こんな感じです。
遠くの的がピンボケして見えますよね。
次に、
②的をしっかり見たイメージ

的にフォーカスを合わせると、的はハッキリ見えますが逆に照門と照星がボケてしまいました。
デジカメだからこんな風に見えるのではなく、肉眼でも実際この様に見えます。
的が8mでこの状態ですので、40~50m離れた獲物に対して人間の目だけで狙うのは非常に難しい業です。
スコープを取り付ける
スコープを猟友会の先輩から頂けたので、それを取り付ける事にしました。
というのが本当のキカッケです(笑)
よってスコープの詳細は不明なのですが、3倍~9倍の倍率だという事だけ分かっています。
猟銃にスコープを取り付ける構造としては、
猟銃 / スコープマウント / スコープ (マウントリングで固定) の3段構成。
スコープだけあってもダメで、スコープを取り付けるためのスコープマウントが必要。
そしてミロクMS-2000Dはスラッグ銃だけあって、
スコープマウントを取り付けるネジ穴があります。

マイナスドライバーが入りそうなネジ穴3つを使って、スコープマウントを固定します。
スコープマウントはこちら。

ミロク純正のスコープマウントを銃砲店で購入。2万300円でした。
元から付いているネジを外してスコープマウントを取り付ける。

そしてスコープマウントを付けると、もともと付いている照門と照星は
スコープマウントに隠れて見えなくなります。

続いてマウントリングを取り付け、
マウントリングにスコープを固定する。


スコープを付けるとさらに”猟銃感”が増しますね。
(猟銃感って何や)
スコープからの見え方
スコープからの見え方を比較しましたのでご参考までに。
裸眼(照門+照星)

×3倍

×5倍

×7倍

×9倍

こんな感じでした。
スコープの照準を合わせつつスマホでピントを合わせるのが非常に難しかったので、
的やレクチル(スコープの十字部分)がボケてますが、
照門/照星で肉眼のみで合わせるよりも合わせやすいと思います。
あとは実際に射撃場でスラッグ弾を撃ってみてゼロイン(スコープの上下左右と着弾を合わせる)を調整するのと、
有害鳥獣駆除の活動では同じ銃でカラス撃ちにも参画しているので、
マウントを付けたまま鳥猟が出来る様に照門/照星の代わりにオープンタイプのドットサイトを追加で買うかですね。
頑張れば用途ごとにスコープマウントを脱着できますが、恐らくマウントを付ける度にゼロイン調整が必要にな予感もあり、都度ゼロイン調整するのはあまり合理的ではないので。
ドットサイトはこんな感じの物です。(ミリタリーショップレプマート様より引用)

スコープ一つとっても無数に選択肢があって、銃の世界は非常ーーーーにに奥が深くて面白い。
それではまた!



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