こんにちは、yattyuです!
写真のプロもないのに偉そうなタイトルですみません。
デジカメを持ってるのであれば、我が子が運動会で頑張る姿をバシ!っと綺麗に撮りたいですよね。
あとで見返すのも良し、じいじ・ばあばに見せるも良し、
良い写真が撮れればパパへのリスペクトも爆上がりする事でしょう。
そこで、素人ながらデジカメ歴5年(笑) の私が運動会の撮影において辿り着いた「解」を紹介します。
そのポイントは以下の3点。
①レンズは望遠側400mm(フルサイズ換算) 必要
②レンズはレンタルできる
③カメラの設定 ・・・特にここ重要
私はSONYのα7Cという機種を使っているので、α7Cを元に紹介していますが、
この3項目はデジカメをお持ちであればメーカー、機種問わず出来る事だと思います。(お財布にもやさしく)
順に紹介します。
レンズは望遠400mm(フルサイズ換算)必要
学校の運動場は広いもので、
演技や種目によっては運動場の反対側にいる我が子を捉えなければなりません。
それなのに望遠が弱いレンズを使っていては、デジカメが宝の持ち腐れになってしまいます。
一般的な小中学校の運動場において、
運動場の反対側にいる我が子をバッチリ写せるレンズの焦点距離はズバリ400mm。
(あくまで個人的見解)
これはフルサイズ換算ですので、
仮にセンサーサイズがAPS-Cのカメラなら260mmくらいのレンズ、
マイクロフォーサーズなら200mmのレンズが欲しい。
ご参考までに焦点距離ごとの画角は↓の通り。
・焦点距離50mm

・焦点距離200mm

・焦点距離400mm

50mmではやや離れた場所にある神社、手前の草地、奥の森まで写っています。
対して400mmはその中の鳥居で画角がほぼ埋まるくらい、寄っています。
実際の運動会の写真はいろんな人が写っているので、ここでの掲載は控えます。
50メートル離れた場所にいる人の頭から足までが、画角の上下に収まるくらい というイメージ。
そして私がレンズメーカーのサイトを徘徊した結果選んだレンズがこちら。

タムロンの 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD(Model A067)
結構大きいですよね。
私が普段使用している28-200mmの便利ズームと並べると、1回り大きいですね。

α7Cに付けるとこんな感じ。

レンズのみで1.1kgありますので当然片手では扱えないですし、
長時間構え続けると、支える左手が疲れます。
このレンズが良いのは、広角端50mmの標準的な画角から運動場の反対側の望遠まで1本で対応できること。
運動会でレンズを複数持って、状況によって付け替えるのは現実的では無く(砂埃も入るし)、
50mm-400mmにこの1本で対応できる点が良いです。
400mmくらいまでカバーするという点においては、
エントリーモデルで人気のCanonのEOS Kiss 。これのダブルズームキットの望遠レンズの
望遠端が250mm(フルサイズ換算350mm)ですので、このレンズがあれば
運動会の望遠側は大体カバーできると思います。
ただ、逆に広角側が55mm(フルサイズ換算77mm)であり、被写体が近い場合は寄りすぎてしまうので、
撮影距離に注意が必要です。

この14万円もするレンズを運動会用に買えと?
いえ、買わなくても良いんです。
レンズをレンタルする という考え方
人間ですらレンタルできる世の中、借りれないものはありません。
私の場合、登山にデジカメを持って行くといっても、
交換レンズだけで+1.1kg持って上がるほどの写真狂ではありませんので、
50-400mmの出番は運動会のみの予感。
という事で初めてレンズをレンタルしてみる事にしました。(案件ではない)

レンタルする物のジャンル、レンズメーカー、画角など条件で絞っていけます。
↓はソニーのEマウントレンズでの結果で、
私がレンタルしたタムロン50-400mmは月額16,000円、3泊4日のワンタイムプランで9,980円 (検索時)ですので、
買うと14~15万円するレンズが1万円で使えるのは良いと思います。

在庫数どのくらいあるのかは分かりません。
私は1か月前に運動会の前日着指定で予約しました。
物はこんな感じで箱に入っていて、返却も同じ箱に入れます。

カメラ本体もそうですがレンズもひじょーーーに高価で、
幾つも買える物ではありませんので、
・特定のシーン(学芸会、運動会など)で最大のパフォーマンスを得たい
・購入する前にどんな感じか試してみたい
という場合にレンタルサービスは一考の価値があると思います。
4Kのビデオカメラも7,000円未満でありました。

撮影のコツ (カメラ設定)
道具が揃った所で、いざ撮影!!
でも運動会の写真撮影って難しいですよね。
難しい理由は、
・対象が動く (徒競走やリレー等、走る競技では特に)
・人がたくさんいる (他の子にピントが合ってしまう)
このあたりでしょう。
ここでは
・動く人にバッチリフォーカスを合わせる
・沢山いる人(子ども)の中で撮りたい人(我が子)にだけピントを合わせる
+αでコツを3点紹介します。
カメラの設定だけで出来る事で、これをやるだけで成果物が全く変わってきます。
コツ(基本):連続撮影(連写)する
これは運動会撮影の基本中の基本ですね。
シングル撮影で決定的瞬間、ベストな瞬間、一番良い表情の瞬間をバッチリ捉える事が出来る人は良いです。
「今だ!!!」
と思ってからシャッターボタンを押しても、
判断してから指を動かすまでの時間、
カメラがフォーカスを合わせる時間、
フォーカスがあった事を確認してからシャッターを切る時間、
最短でも0.5秒~1秒くらいかかってしまいます。
徒競走なら1枚撮る間に3, 4歩は走ってしまってますね。
必ず連続撮影にして、その瞬間が来るかも?
と思ったら連写し続けるんです。

撮るだけ取っておいて、
後でパソコンで見て良い物だけを残せばよし。
64GBのメモリーカードがあれば記録RAWモードでも1000枚は撮れます。
コツ2:コンティニュアスAF を使う
これはフォーカスモードの設定で、重要なポイント。
メーカーや機種によって呼び方が異なるかも知れませんが、
コンティニュアスAFは一度フォーカスを合わせた対象が前後左右に動いても、その対象にフォーカスを合わせ続けてくれるという便利設定。
例えば、徒競走などではゴール前でカメラを構える事があると思います。
そしてカメラの初期設定では シングルオートフォーカス になっているはず。

風景写真、建築物やポートレート撮影であればシングルAFで良いでしょう。
仮に上のコツ(基本)で書いた連写モードにしても、フォーカスモードがシングルAFの場合、
連写の度にカメラがフォーカスを合わせる先を考えるので、
前後で並走する他の子や、全く関係ない観客にフォーカスが合ってしまう という残念な結果になります。
コンティニュアスAFにすると、
わが子に一度フォーカスを当てる事ができれば、シャッターボタンを半押しし続ける事で、
近づいても遠くに行ってもフォーカスを合わせ続けて連写 こういう事ができる様になります。

コツ3:フォーカスエリア を選ぶ
最後はフォーカスエリア。
これ、抜けがちなんですが実はメッチャ重要な設定。
恐らく通常(初期)の設定では、フォーカスエリアは”ワイド”になっているはず。

ワイドでは、レンズを通して見える範囲全てがフォーカス対象になっていて、
カメラがどこにピントを合わせるべきかを判断します。
つまりカメラ任せでどこにピントが合ってもおかしくない設定なんです。
最近はAI技術によって人物(瞳)、鳥、犬猫、自動車などを認識してくれますが、
運動会の様に人がたくさんいる状況ならどうか??
撮影したいわが子ではなく、他の子にピントが合う可能性は否定できません。
他の子にピントがあってしまうと、せっかくのコンティニュアスAFも無駄に。。。
そこで最後の技、フォーカスエリアの選択です。
SONY α7Cの場合、中央 というフォーカスエリアを選択できます。

文字通り、カメラの中央に写る物に優先してピントを合わせる設定。
フォーカスエリア中央にすると、↓の様に中央付近に白い枠がでます。

そして狙う被写体(わが子)を中央入れてフォーカスを合わせるのです。
前後にずらして人形を配置しました。
↓では遠くにいる人形にピントが合った状態 (枠が緑に)

次に手前側の人形を画面の中央に持ってきてシャッターボタンを半押しすると、
手前の人形にピントが合いました。

シンプルですね。
フォーカスエリアの設定では他にも、
右端や上側など任意でピントを合わせたいエリアを調整するモードもあります。
ただ運動会で撮影の都度フォーカスエリアを選ぶのは非現実的ですし、
全力のわが子を撮るのに、よく言われる3分割などの構図は不要でしょう。
主役が中央にドンと写れば良いと思っています。
以上のコツ3点を全て駆使すると、
大勢のなかで我が子にピントをバッチリ合わせ、
走っても動き回ってもピンボケせず、
連写でベストな瞬間を切り取る!!
だいぶ成功率上がると思いませんか。
さいごに
この記事を書こうと思ったのは、
徒競走のゴール付近、私のすぐ横でデジタル一眼を使っていたパパさんから、
「うわー、他の子にピントあっちゃってるわ・・・」
という嘆きが聞こえてきたのがきっかけ。
その方のカメラの設定まではわかりません。
本当はカメラ越しではなく肉眼で見て心に焼き付けたいところを、
わざわざ高いお金を払って、重いカメラを持って撮りにいくわけですから
カメラの性能は使えるだけ使って失敗を減らしていきましょう!
登山や狩猟とは関係ない内容になりましたが、
役に立ちそうな事があれば記事にしていきたいと思います。
それでは!
登山用のカメラ検討も記事にしていますので、
よろしければご覧ください。



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