ハンターの道⑯ 私のわな猟 ~肉を求めてSTEP2~

※当記事には捕獲された動物の画像があります。適度に写真加工しますが苦手な方は閉じてください。

こんにちは、yattyuです。
狩猟をやる目的やモチベーションは色々とあると思います。
私の場合は、
自分が食べる肉を自分で捕獲した獲物から得る
という事が目的であり喜びです。
従ってターゲットは主にシカやイノシシです。

もちろん食べるだけが目的ではなく、レジャーとしても狩猟は非常に面白いですよ。
続けるうちに趣向や目的も変わってくるかもしれません。

 
狩猟免許を獲ったり銃の所持許可を得たりと手続きを踏んで、やっと猟に出て
銃で撃って見事命中!
わなに掛かって捕獲! 
はい、おしまい。
ではなく、食べるためには獲ったあとの世界がある訳です。
捕獲するまでの世界をビフォーハント、
捕獲後の世界をアフターハント と勝手に名付けさせて頂き、当記事ではアフターハントの世界について。
 

肉を美味しく食べるためには結局のところ、捕獲した獲物を確実に持ち帰り、
いかに鮮度を落とさずに解体まで至れるか という所に尽きると思います。
狩猟のスタイルは様々なのですが、ここでは私の様な普通のサラリーマンでも実施できる方法として、
私なりのやり方や考え方のポイントをいくつか紹介します。

 
捕獲するまでの世界については過去の記事で触れていますのでそちらもご覧ください。

ハンターの道⑮ 私のわな猟 ~肉を求めてStep1~
こんにちは、yattyuです。2025年11月でハンター2シーズン目を迎え、分会長の計らいで今年から「有害鳥獣駆除」に加えて「指定管理鳥獣捕獲事業」にも参画させて頂くようになり、狩猟を始める前や狩猟1年目と比べて見える世界が大きく広がりまし...

 

私の場合、罠にかけて猟銃で仕留める という狩猟がメイン。
平日仕事のサラリーマンでも猟課が上げやすく、猟銃も使う事で止め刺し時の安全性も高いと思っています。
稀に犬を使ったグループ猟に混ぜて頂く事もあります。


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出せる場所で獲る

まずはこれ。
どちらかと言うと獲るまでの世界の話ではありますが、かなり重要なポイント。
獲物を持って帰るという意味で、わな猟でも銃猟でも考え方は同じです。
 

近くで獲る

例えば道なき道を行った先の山奥、標高の高い所で獲物を捕獲できたとして、それを車まで持って帰れるか。
シカやイノシシは普通のサイズでも40~50kg、大きければそれ以上の獲物を山奥から引っ張り出してくるのは無理です。

複数人で協力して時間をかければ、何とか出せるかもしれません。
あるいは獲ったその場で捌いて肉を切り分け、残りは山に埋めるという方法もあります。
ただシカやイノシシ埋まるサイズの穴を重機を使わずに掘るのはメチャメチャしんどいし、 
そこまで苦労して出す様な場所で獲るべきではないと思います。 
これは罠を仕掛ける場所もそうですし、銃猟でも「仮に命中したとして出せるか」を考えて撃つ必要があります。
運よくライフルで200~300m離れたシカに命中しても、本州の山間部でそれを持って帰るのは困難でしょう。

北海道の大平原ならまた別の話。

   
もちろん住宅街や民家の近くでは安全に捕獲できませんので、食べるためには
安全かつ車(道路、林道)から離れすぎない場所で捕獲することが求められます。
「そんな都合の良い場所あるか?」
って思うかもしれません。
でも耕作放の周りや農地と山との境界あたりを注意深く歩くと至る所で動物の痕跡が見られるはずです。

水平~高い場所で獲る

これもシンプルです。
獲った後に道路まで持ち上げるか、逆に下ろすのか。
どちらが楽かを考えれば、絶対に下ろす方が楽ですよね。

 

水平でも20~30m獲物を引っ張ると腕がパンパンです。


ウインチや滑車、ロープ、車の動力などを駆使すれば力を使わずに引き上げられる場面もあると思います。
そのぶん道具が増えますし、それぞれの道具を安全につかう技術も必要です。
私はそこに楽しみを見出している訳では無いので、そもそも道路(クルマ)よりも低い場所で捕獲しません。

運ぶために使える道具は使う

ウインチなどの文明の利器まではつかわずとも、少しでも楽に出す工夫は必要です。

車まで引っ張るのに私が使っているのがコチラ↓

青いロープがクレーン等で荷物を持ち上げる、いわゆる玉掛け用のロープで、
それに登山用のスリング(白い紐)を結び付けたシンプルなものです。

スリングやカラビナは偶然持っていた登山用のもので、細いのに耐荷重2tほどまでOK。
耐荷重があれば何でも良いと思います。

青い部分を自分の身体にたすき掛けして、スリングの末端を獲物の足に巻いて引っ張る事で、
腕だけではなく胴体に荷重を分散させて前を向いて引っ張る事ができます。
これの注意点は、ちょっとした段差で獲物が転がり落ちる様な時に自分の身体ごと持って行かれない様にすることですね。

 
ちょっとお高いですが JET SLED というソリがあります。
これがあると多少の距離であれば人力でも楽に運搬できると思います。

送料込みで2~3万円とお高いので私は持っておらず、他の人が持っているのを見せて頂いた事があります。
確かに厚みがあって丈夫そうでした。スキー場の雪遊びで使うようなソリとは全くの別物です。

私が使用しているのはいわゆる「トロ船」。
本来はセメント等を混ぜ混ぜするための容器で、どこのホームセンターにもあるはず。
80Lの物を買った記憶で、メジャーを並べると開口部で88cm。このサイズで2000円台で買えます。

実際にイノシシを入れるとこんな感じです。(画像は一部加工しています)

重さを計っていないので正確には分かりませんが、一般的な成獣サイズだと思います。
ギリギリ収まらない感じですね。シカなら脚や角はもっとはみ出るはず。

私の場合、トロ船を使うのはは猟場で引っ張るためではなく、
運搬中に血が滴り落ちるのが嫌なのでそれを受けるのと、
野外でおおまかに解体した肉の塊を袋にいれるまでの、一時的な容器として使っています。

 

運ぶ車が要る

なんだかんだコレです。

最初は軽トラを持っている人に助けを呼んで運んでもらっていました。
ただいつ獲れるか誰にも分からないので、分からない事を事前に約束しておくこともできず..
獲れてすぐに来れる暇な人はそう居ないですよね。

よって私も自力で運搬できるように、狩猟2年目にして自分で軽トラを購入しました。

もともと軽トラ(四駆)を持っている方は狩猟においてかなりアドバンテージです。
趣味のために1台追加でクルマを持つわけですから、私の場合は家族からの反対が強く、
2~3ヶ月かけて粘り強く交渉しました。(繰り返しの交渉で相手が折れただけですが)

 

必要条件

いまのところ私が思う必要条件は2点だけ。
① 軽自動車
② 四駆
(4WD)

狩猟で通る道は、軽が1台ギリギリ通れる道幅しかない所が多くあり、
そんな道で路肩に停めたり、仲間とすれ違ったり、方向転換したり・・・
普通車のサイズでは狩猟よりもクルマの取り回しに気を使う事が多くなるかも。

そして猟場には未舗装路(オフロード)もザラにあって、
傾斜のある未舗装路であったり、ちょっとしたぬかるみでは四駆でないと本当に進めなくなります。

登山ではよほどマイナールートでない限り駐車場や登山口までしっかりと舗装されて道幅もあるので、2駆の普通車で問題ありませんでした。
むしろ高速道路がメインなので高速安定性の方が優先度が高かったり。

 

荷台サイズの違い

軽で四駆 というフィルターをかけると、
狩猟に使われる車は多くの場合は以下のいずれかだと思います。

① 軽トラ
② 軽トラ (ジャンボ系)
③ デッキバン
④ ジムニー +カーゴヒッチ

独断と偏見でプロットしてみました。

軽自動車のサイズの中で荷台か室内か、何を優先するかで選べばよいと思います。
例えば日常使いで複数人乗車が前提なら、ジムニーやデッキバンもアリですし、
セカンドカーとして趣味だけに使うならジャンボや軽トラでも良いです。

私の場合、
・完全にセカンドカーであったこと
・シートを少しでも倒したい

という事からハイゼットジャンボ(ダイハツ)か、スーパーキャリィ(スズキ)の2択に。
この2台は10cmほどスーパーキャリィの方が室内が広めにとってあり、逆にハイゼットジャンボの方が荷台が広い。
正直どちらでも使用上は問題なさそうでしたので、最後は顔の好みでハイゼットジャンボを選びました。

山道でのクラッチ操作は無理だと思ったので、4WDかつオートマ(CVT) のモデル。
いざという時のデフロック走行も可能です。
MTに慣れた先輩曰く、CVTはアクセル操作に対する駆動のタイムラグが気になるとか。

 
少しいじった箇所としては、
初期の状態ではアイドリングストップがかかってしまうのでアイストキャンセラーを付け、
オートでハイビームになる機能をキャンセルしました。

オートハイビームの解除はこちらを参考にしました。

 

運搬時は幌で隠そう

これは書くまでもないかもしれませんが一応。

動物の屍体を見て良い気分になる人は少ないでしょう。
運搬時には幌を被せて隠すようにしましょう。

  

さいごに

今回は捕獲した後の世界、獲物の運搬についてでした。
たかが運搬、されど大変な作業です。 
 
その先には「解体」や「調理」の世界を経て、やっと口に入る訳です。


まだまだ経験値が少ないので、解体や調理についても自分なりの解が見えてきたら記事にしたいと思います。
捕獲や運搬もまだまだ改良の余地や知らない世界があるはず。
その分、狩猟は深くて面白い世界だと思います。

それでは!

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