【山あるある】⑦ 人間の本性が垣間見える かも

こんにちは、yattyuです。

今回は登山中で垣間見える、人間の本性について。
本性と言うとあまり良いイメージが無いかもしれませんけども、
普段あまり見る事が出来ない、その人の一面が見える可能性がある という事です。
(100%単独行の人には関係のない話です)

友人であれ、家族であれ山岳会であれ、
複数人で臨む登山においては当然、それぞれ体力や技術にバラつきがあります。
そもそもモチベーションが皆違います。
どんなスポーツでも、チーム全員が同じ体力と技術を持っている なんてあり得ませんよね。
足りない部分を出来る人が補い、個々が出来る事を精一杯やって
共通の目標に向かう、それがあるべきチーム像だと思います。

 
登山で例えば、2泊~3泊やそれ以上の工程で、仮にそれが雪山だったとします。
(夏山でも、運悪く途中で悪天候に巻き込まれた場合でも良いです)
進んでも進んでも終わりの見えないゴール。
体力もとうに尽きて足も上がらず、日も沈みかけている。
それなのに計画した目的地まではまだ先が長い・・・

※イメージ  (鹿島槍ヶ岳東尾根にて)


先導して道を作るラッセル組は視界から見えない程に先へ進んでいる。
遅れているメンバーからすると、
「どうして自分達を待ってくれないの?パーティ登山じゃないの?」
「自分たちさえ目的地に辿り着ければ良いの?」
「みんな貴方達の様なペースで歩けないのが分からないの?」

と思ってしまう訳です。

先を行くメンバーからすると
「ラッセルもせず、トレースを辿るだけで何でそんなしんどいの?」
「ちゃんとトレーニングしてきたの?」

「いつまで写真を撮っているんだ」

といった形で、そもそもの山に対するモチベーション、体力や目的の違いから、
長い時間を共有する程に、個々が持つ理想との乖離が生じて、不満が募っていきます。

そして登山ではいとも簡単に、日常とは異なる環境の中で
その人の普段の生活では見えない本性が露わになってしまう

可能性があるです。
本性と言うのは、普段思っている以上に頼りになる といったプラスの面もあるでしょうし、
自分本位の行動に走ってしまうといった、マイナスの面もあるでしょう。

体力的にも、精神的にも厳しい状況下でどんな発言や振舞いをするのか、
あるいは自分がメンバーに対してどう発言したり振舞ってしまうのか。
人としてのキャパを測る、試されるのも登山の魅力の一つでもあります。

あくまで、そんなギリギリの登山を推奨する訳では無いのですが、
状況次第では普段知ることの出来ないその人の意外な一面を垣間見る事の出来る、
そんなことも有るかも知れない
、そんな登山の可能性についてでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました