登山用のデジカメを妄想する

こんにちは!!yattyuです。

登山に行って、写真を撮らない人はこの世に居ないですよね?
もちろん私も撮ります。

ここ数年は登山に行く頻度が落ちいるのでカメラ欲に蓋をしていたのですが、
最近になってデジカメ欲求が沸々と湧いてきました。

どの機材を使うかは、どの程度の写真クオリティを求めるか、
スマホ、コンデジ、デジタル一眼、そして各カテゴリーの中でも沢山の選択肢があって
万人が認めるベストアンサーは無いのですが、
その辺にいるサラリーマンが登山で使うというフィルターをかけると、
ある程度絞られると思います。

この記事では2023年3月時点での、カメラ素人である私なりの目線でのポイントを整理して、
いずれ購入するであろうカメラの指針にすべく妄想をいろいろと書きます。
取り留めなく沢山書きますが、それだけ考える要素が多い世界だと思っています。

記事の内容以外にもお勧めの機材があれば、アドバイス頂ければ幸いです。

ちなみに私も2012年頃、CANONの一眼レフエントリーモデル EOS Kiss X5を購入して
使っていた経験はあります。

スマホではダメなのか?

1位じゃなきゃダメなんですか?

要は金をかけてそこまで求めるのか??という事なんですが、
スマホカメラも日々性能が進化しており、画質が向上していると思います。
そもそも登山にスマホは持って行く物だし、ただでさえ軽量化したい登山において、
余分に荷物を増やしてまで持つ価値があるのか??


あるんです。

スマホとデジカメの間には、絶対に越えられない壁がそこにはあるんです。

それがセンサーサイズです。

センサーサイズの違いを相対的に比較した↓図を見て頂くと
ざっくり違いが分かると思います。

センサーサイズの相対的な面積差


執筆している2023年3月時点でも、写真能力を重視したスマホのカメラの中には、
1型センサーを搭載したスマホが幾つか出ていますね。
それでも、1型センサーとデジカメのセンサーを比較すると、
マイクロフォーサーズは約2倍
APS-Cは約4倍フルサイズなら約7.5倍の面積 に相当します。

では、
そんなに大きいセンサーサイズ要るの??
スマホでも夜景とか手持ちで撮れるようになってるけど??



要るんです。
登山は暗さの次元が違います。

↓の写真は2022年の夏、AM3時くらいにスマホ(Xiaomi Mi11 Lite 5G)で撮影した写真です。
ヘッドランプで照らした10m程先にある山小屋なんですけど、全体像が全く分かりまへん。

登山の場合、ヘッドランプが無ければ自分の手すら見えないほどの暗さの中、
歩いて撮影します。

私の考える写真に求める性能としては、
① 暗いうちにスタートする事が多く、そこでもそれなりに撮りたい
② 山の景色が綺麗な(映える)朝とか夕方とかの
 明と暗の差(ダイナミックレンジ)が大きい時間を撮りたい
③ 夜に星が出ていれば星景写真も撮りたい


つまり、いかに暗い時の撮影に耐えられるか?
という事がポイントになってきます。

最新のスマホのスペックを見ていると、
1億画素とか2億画素といった、凄い画素数の機種まで出ています。
画素数に比例してデータ容量は大きくなるし、そこまで拡大・クロップしないし、
画素数よりも高感度性能を上げてほしいと思う所です。

歩き重視か、写真重視か

デジタル一眼を買うとして、とことん性能にこだわっていくと
ドンドン機材が大きく、レンズも多く、重く、お値段も高くなります。

例えば1週間くらい、山小屋に泊まりながらベストショットを狙うようなスタイルであれば、
携行性を無視してスペックに全振りでも良いでしょう。
しかし私のような週末ハイカーの場合、多くは土日の2日間で行って帰ってくる必要がありますので
携行性は非常に重要な要素です。

週末ハイカーは何でも持って行けるわけではない  (ぱくたそ様より引用)


スマホ同様、デジカメの世界も日々進化しています。
登山においては、“それなりの時間と場所”“それなりのデジカメ”を持っていれば、
素人でも“それなりにいい(と思える)写真”が撮れます。
後からある程度修正できますし・・・

そう、大事なのは景色が綺麗な時間と場所に自分が居る事。

「稜線に上がった頃には昼を過ぎてガスの中でしたー!」
ではダメなんです。

これ当たり前なんですけど実際そうでもなくて、システムが重過ぎたり複雑になると、
重量のせいでベストな時間に間に合わない、
レンズ交換がめんどくさい、
必要なアイテム(交換レンズとかSDカード)を家に忘れた、
疲れ果てて良い景色に気づかない

カメラを持ち出す事自体が億劫・・・
と言う事態になるわけです。

則ち、登山に於いてはある程度の画質に加えて携行性と、
システム全体のシンプルさが重要なポイントになります。

カメラを選ぶポイントとは関係無いんですけど、
複数人のパーティで山に行く際、写真派か歩き重視派かで時間配分が全然違いますので、
ある程度スタイルが合っていないと、ストレスが溜まります。
 歩き重視派:「いつまで撮ってる!?早くいこうぜ!」
 写真派:「いい写真をじっくり撮りたいんだよ!みんな並んで!!」

最適なシステムを考える

前置きが長くなってしまいましたが、具体的に求めるカメラとレンズを考えます。
私が重要視するポイントと、さほど重要では無いポイントは下記です。
ここからは少し、カメラ用語を交えた話になります。

重要視するポイント
① 高感度:高感度に強い (暗闇でも撮れる)
② 重量:システム全体で軽量 (レンズ、三脚もあわせて2kgくらいまで)
③ レンズ:山で使うレンズは2個まで。特に広角は明るいレンズ (F値2.8以下)が希望。
④ コスパ:レンズ1本10万以下

◆重要ではないポイント
⑤ 画素数:2000万画素あれば十分
⑥ オートフォーカス(AF)性能:基本、動体は撮らない
⑦ 望遠性能:登山では望遠より広角
⑧ 防塵防滴性能
⑨ 連写性能

順番に書きますと、
① 高感度耐性は上記の通り一番重要。
  つまりセンサーサイズが大きいほど有利です。
② 重量は言うまでも無いです。
③ 極力シンプルな構成で、且つ高感度を活かせる明るいレンズでなければならなない。
④ 安く済むなら安い方が良いに決まっている


⑤ ブログやPCモニターで見る分には2000万どころか1200万画素でも十分です。
  4Kの画面で見るにも、4K(829万画素)以上はさほど意味がない。
  写真のデータ量も大きくなるので、1200万~2400万画素辺りが良いと思っています。
⑥ 動物ではなく風景なので、高いAF性能は不要。
⑦ 虫や鳥を撮らないのであれば、望遠性能は2の次です。
⑧ 防塵防滴は、雨の日に行かないし、行っても景色もクソも無い
⑨ 風景写真を連写することは無い。


上記の条件を元に、市場にあるカメラの中で絞り込んでいくと
カメラ本体では以下の3機種に絞られました。
スペックの一部を抜粋します。

全てミラーレス一眼で、本体のみの重量はいずれも500g程度に収まっており、
価格も多少の違いはありますが、EOS R8は執筆時点では発売前なので、実勢価格としては
同等水準と見ています。
(カメラ自体の外観や形状、ボタンやダイヤルの位置等はここでは考慮していません)


問題は、レンズを加えた場合にどうなるのか??

レンズは超広角~広角域で1本と、広角~標準域で1本として合計2本で賄う想定で、
ネットで色々と調べて私の条件に合うレンズをピックアップしました。
撮影効率を優先し、ズーム出来ない単焦点は持って行きません。

①SONY α7C (フルサイズ)

②CANON EOS R8 (フルサイズ)

③OMSYSTEM OM-5 (マイクロフォーサーズ)

※上記以外にも、レンズメーカーの違いで近いラインナップはありますので、
 ある程度価格と好みと偏見が混じっています。
※3つのシステムに加え、星景用に500g程度のミニ三脚を持って行く予定です。

~以下考察~
・まずシステム全体の重量を見ると、③OM-5はさすがのマイクロフォーサーズ。
超広角域のレンズが315gの軽さは凄いし、
 35mm換算で焦点距離400mmまで撮れるレンズが455gと言うのは、クレイジーです。
 ①SONY ピックアップしたタムロンの便利ズームも望遠側は200mmまでなので、
 これぞマイクロフォーサーズの強みという感じです。

 →ただし私の場合、望遠側はそこまで求めていない。
  昼間の運動会や動物撮りならマイクロフォーサーズはメリットありかも。

フルサイズの一眼レフ機では、軽いと言われるCANON EOS6Dでも本体 765gなので、
ミラーレス一眼の進化は凄いですね。


・SONY α7CとCANON EOS R8の比較ではカメラ本体のみではCANON EOS R8が軽いのに、
 システム全体では500g近く重くなっています。

要因としては、EOS Rシリーズに適合するレンズ(RFマウント)のラインナップが少ない事。
シグマやタムロンなどの、いわゆるサードパーティーレンズが少ないと言われています。
CANON純正で、しかも高品質と言われる”Lレンズ” メインでシステムを組まざるを得ないため、
価格もメッチャ高いです。買えまへん。

 EOS Rシリーズは”RFマウント”と呼ばれるシステムで、基本はRFマウント用のレンズが必要ですが、
 アダプターを追加することでCANON従来の”EFマウント”レンズも使う事ができます。
 将来的なRFマウントレンズの増加を期待してアダプター+EFレンズで繋ぐ事もオプションとしては
 あります。
 でもやはりCANONのフルサイズのレンズは、EFレンズ含め基本的に大きくて重くて値段も高くて、
 ちょっと私の想定する登山用途からは外れてしまうなぁという印象です。
 写真ガチ勢向け というイメージ。
 加えて、アダプターを介すEFレンズとRFレンズが混在してしまうのは使い勝手が良くないです。

 印象としてはEOS R8は、元からCANONのレンズ資産が沢山ある方や、
 多少の重量は気にしない方、あるいは新規の場合お金持ちの方向け
でしょうか。

・OM-5は使用環境として唯一、氷点下までを想定されています。
 春や秋の高地、夜間では氷点下もあるので、そのような環境で撮影するのであれば
 耐寒性という点では1歩リードです。
 また、ハイレゾショットやライブND、ライブコンポジットと言った、
 センサーサイズの小ささを補う独自の技術にも魅力を感じます。
 が、暗闇での強さ という面でやはりフルサイズから妥協できない自分が居ます。
 
・重量、センサーサイズ、コスト、レンズラインナップを考慮すると、
 現状で私の中ではSONY α7C+タムロンレンズが最も理想に近いのですが、
 SONY α7Cは2020年10月発売で、3つの中で最も古いのが気になる点。
 執筆している2023年3月時点で発売から2年半が経過しており、もしかするとそろそろ後継機の
噂が出てきてもおかしくない頃です。
 新型や次々に出るのでキリがないのは分かっているものの、
 買って1年で型落ち っていうのはしんどいので、トータル40万という高額商品を
 購入するまでの踏ん切りが付かないでおります。

まとめ

結果全然まとまって無いんですけど、
レンズ沼 という言葉がある程に答えの無い世界なので、
上記のラインナップをベースに新しいカメラとレンズの情報を集め、そしてお金を貯めて
納得できるベストなシステムをそのうち揃えたいと思います。

買う前にあーだ、こーだ考えている時が一番楽しいのかもしれません。

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