富士山(富士宮ルート) in2023

こんにちは、yattyuです!
今年も富士山に登ってきましたのでその記録です。
ルートの細かい情報は今さら細かく解説する必要は無いと思いますので、
私なりの目線と初めて実戦で使うデジカメ写真を添えて、記録します。

今年の富士山はコロナによる旅行規制が終わり、シーズン中は毎日の様に「弾丸登山者が…」「疲労で動けず救助…」「無防備外国人が…」と言った富士山に関するニュースが取り上げられます。
1登山者としての願いを一言で言うなれば、
金は取っていいから法による通行規制はしないでくれ!!
(法規制のきっかけになる様な、事件事故は起こらないでくれ)

と思っていたのですが、今回出会った無謀なチャレンジャー?を見ると何かしら規制も
必要なんじゃないかという気がしてきました。
私が見た無謀なチャレンジャーについても書きます。

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2023年の個人的お題

今年2023年の富士登山における、私個人に課すお題は2点。
① 初心者と共に登頂し、無事下山する
② カメラの性能を確かめる (買ってよかったと思える写真を撮る)

初心者と共に登頂し、無事下山する

私の登山は殆どソロで、富士山も毎年一人なのですが、
今年も登る事を会社で公言していると「一緒に登ってみたい」と興味を持って頂いた方が3名ありましたので、一緒に登る事になりました。3名の簡単な登山スペックは以下の通りです。

1人目:41歳、登山経験あり。7月に私と一緒に南アルプス塩見岳へテン泊登山を実施。
2人目:41歳、登山経験なし。学生時代は野球部に所属。メンタル強し。
3人目:27歳、登山経験なし。学生時代は剣道部に所属。草食系男子(だが野菜は苦手)。

いずれも富士登山は未経験ですが、
「天気さえ良ければ」全員が無事に登って帰って来れる事は分かっていました。
なぜなら、全員、肥満体型ではない からです。

富士登山は「ペース配分と栄養補給と呼吸をしっかりすれば」
殆どの人は5合目から日帰りで登って帰って来れます。

ペース配分と栄養補給のやり方は、私が自信を持ってアドバイスできます。
しかし肥満や年齢のハンデはどうしようもありません。
標準体重の人であれば、何かあっても私がブル道を背負って下りる覚悟です。

ちなみに子ども(特に15歳未満)の富士登山は、私は反対派です。


・天気が良い
・肥満でない
・ペース配分、栄養補給、呼吸をコントールする

これをクリアできれば富士山は大丈夫なんです。

カメラの性能を確かめる

登山のためのカメラをずーっと欲しいと思っていて、やっと今年購入したのがソニーのα7C。
写真のためにレンズと合わせて30万円近くの出費を重ねており、
その性能を登山で確かめたい、という気持ちがありました。

逆に言うと、スマホで撮れるような写真しか撮れない様であれば、
カメラを買った意味がないという事になります。
そう、カメラを買った意味が無いよね?という事になって欲しく無いのです。
夜行登山は、デジタル一眼の本領を発揮できる良いチャンスです。

登山の成功に加え、写真としての成果を追い求める自分が居ました。


カメラの購入に関しては以下の記事をご参照ください。

登山用カメラを買う (SONY α7C)
こんにちは、yattyuです。以前、登山用カメラを妄想する記事の中で、どんなデジカメが自分に合いそうかを考えました。そしてこの度、やっと購入する事を決断しました。ソニーのα7Cです。以前の記事でも書いた通り、重要視したのは以下のポイントです...

 

天気予報

前置きが長くすみません。本編は短めにします(笑)。
でも天気の判断は凄く重要です。
初心者を帯同する登山においては特に登山自体の成否はもちろん、
天気の影響はメッチャ大きいと思っています。

初めての登山が良い天気ならしんどくても良い思い出になるし、
せっかく登ったのに雨や雲りだったら、「登山なんて二度と御免だ!」
って思っちゃいますよね。

ソロ登山であれば、登山前日にヤマテンを見れば良いのです。
グループ登山は予定を合わせる必要があるので、遅くとも金曜日には平地の天気から予想します。

登山予定(9/18(月))の天気図はこちら。
北側に停滞前線(秋雨前線)があり、北海道や九州は大雨。
前線は本州から離れているものの、南から湿った空気が流れやすい形です。

そして各種天気予報は↓のとおり。
ヤマテンは翌日までしか予報が出ないので、ヤマテン以外の多数決で9/18(月)に行く事を決めました。

細かい事を書くと、↑の中で唯一山頂の予報をしているのが「てんきとくらす」。
それ以外は平地の予報であり、平地の予報で私が最も信頼してるのが「ウェザーニュース」。
山頂予報が〇で平地予報が▲、という事は標高の低い場所に雲が漂う状態かな??という推測です。

スクショを撮り忘れたのですが、前日の9/17に確認した「ヤマテン」の予報が◎だったので、
のちに確信を持って行くことができました。

ついでに、月例カレンダーによると歩く9/17夜~9/18朝は月齢2日。
ほぼ新月に近いので、雲に遮られなければ星空も期待できます。

2023 富士登山レポート

以下、簡単なレポートです。
ルートは一般的な富士宮ルートで詳細解説の必要は無いと思いますので、写真や無謀なチャンレンジャー情報を添えていきます。

~0:00 5合目で仮眠

前日の20:00頃に富士宮5合目に到着し、0時頃まで4時間ほどの仮眠を撮ります。
普段は一人で運転席を倒して寝ますが今回は4人で仮眠。
1台の車で4人寝る事に少し抵抗があったので、車のすぐ前にマットと寝袋を敷いて横になりました。

目の前には満点の星空が広がっています。
三脚を忘れるという失態を犯してしまいましたが、スリーピングマットにカメラを置いて撮影。
細かい画角調整は諦めるとしても、何とかなるもんですね。

通り過ぎる車のエンジン音とヘッドライト、星を見に来る観光客の会話が聞こえてきて、
0時までのあいだ一睡もすることができず、非常に長い4時間でした。

0:30 登山スタート

食べたり、靴を履いたり、コンタクトレンズを入れたり、トイレに行ったりで
いよいよ登山スタート。

後々バテ無いように、最初は特に意識してゆっくり歩きます。
程なくして6合目の雲海荘へ着。

富士宮ルート6合目から宝永山に向かうルートがあり、6合目の小屋だけまだ空いているようです。

<チャレンジャー情報①>
6合目を過ぎた辺りで、後方からやたら大声で会話しながら登ってくる一団が近づいてきます。見た目20代?と思わしき4人組での登山。
ゆっくり登る我々は追い越してもらい、その瞬間に見えた彼らの情報は、
スニーカー、明かりはスマホライト、一人何も持たず手ぶら。
7合目くらいまで行って戻るのかな~と思っていました。

スマホから聞こえてくる音楽は以外にもユーミンの『ルージュの伝言』。

7~8合目

先頭は私がペースメイクし、
7合目まで約2時間、8合目まで2時間半 というペース。悪くない!

登りで意識するのは以下の点。
・息が上がらない程度のペースを維持
・汗をかかない程度のレイヤリング (基本的に1枚でOK)
・呼吸は全て深呼吸 (山の呼吸)
・1時間に1回、必ず栄養補給、目標は200kcal

これを守り続ければ、基本的にバテません。9時間までは。

<チャレンジャー情報②>
若者4人組と我々は休憩のタイミングの違いから、抜きつ抜かれつを繰り返し、
7合目に辿り着いた彼らから聞こえてきたセリフは
「自販機来い!! 無い!? マジ!?

我々「 ポカーン ( ゚д゚) ・・・」

山頂付近~下山まで

9合目を過ぎると空気がより一層薄くなるので、
少しペースを落としつつ、より深く呼吸を続けます。
鳥居を抜けるとルートの頂上ですね。

4:40頃、ルートの頂上に辿り着くことができました。
日の出時刻は5:18ですが、既に東の空がうっすらと明るくなっています。

ご来光を待つひと時

ご来光までの30分、風の当たらない場所で暫し休憩です。
ある程度雲が有った方が、景色に躍動感が感じられますね。

ご来光を待つひと時

朝日岳に向かい、ご来光を待ちます。
この時の気温は4℃くらい。この時期の山頂にしては暖かい方です。

朝焼けを前に

5:18 今年も無事にご来光を賜りました。ありがとうございます。


ご来光を拝んだら、剣ヶ峰にアタックです。

私  :「あそこの一番高い所に行きますか?」
同行者:「遠い!しんどい!早く帰りたい!」
私  :「では、私は行って来るので20分ほど風の当たらない場所で休んでいて下さい」
同行者:「・・・行きます」

30分ほど休んでご来光を拝んだら少し元気になったみたいです。

富士宮ルートの頂上から剣ヶ峰は目と鼻の先(徒歩15分)にあるので、
せっかくここまで来て一番高い所に行かない選択肢は無いだろうと思うのですが、
ここまで登ってきた疲労と、空気の薄さと、剣ヶ峰までの斜度が結構キツイので、
本当に疲れ切ってしまっていると剣ヶ峰がどうでもよくなっちゃうんです。

朝日を受ける、剣ヶ峰までの道
四つん這いで登る、同行者

剣ヶ峰のすぐ横、旧測候所にテントが3張ほど。
弾丸日帰りで登るより、テン泊スタイルの方が楽かもしれませんね。
本当は幕営はダメなんでしょうけど・・・

とりあえず同行者全員、剣ヶ峰に立つことができました。
おめでとうございます。
ここまで天気が良い事って狙ってもなかなか無いので、ホントいい日に来られて良かった!

<チャレンジャー情報③>
ご来光を拝んだ後に富士宮ルートの方へ戻ると、完全燃焼したのか、約2名横になっていました。すぐ近くには、食べたものが出たのであろう痕跡も。
完全に高山病ですね。
でもあの装備で山頂まで来れただけで凄いと思います。
その後遭難ニュースにもなっていないので、無事に帰ったんですね。


山頂の景色を堪能したら、後は下るのみ。
本当にこの距離を登ってきたんだろうか❓と思うくらいに下ります。

登りは真っ暗な中ひたすら歩くので、これまでどれくらい歩いて
あとどれくらいあるのか分からないので、精神的には良いかもしれませんね。
下りは転倒に気を付けながら、グングン下ります。

ちなみに天気が良いと紫外線が物凄いので、帽子、サングラス、日焼け止めは必須です。
そして日の出まで寒かったのに下りはメッチャ暑い。

下りのペースメイクは自分以外の3名にお任せしました。
結構いいペースで下ってるなーと思っていたところ、やはり途中で脚に来てしまったみたいです。

文字では説明しにくいのですが、真っすぐ下るよりもジグザグに小股で降りていく方が、
脚へのダメージが少なくて済みます。
ジグザク法で降り始めてから、全然楽になったそうです。

9:20 スタートから約9時間で5合目に帰還しました。

時間配分はざっくり、
登り4時間、山頂滞在1時間半、下り3時間チョイ というところ。
これ以上行動時間が長くなると逆にしんどいので、非常に良いペースだったと思います。

振り返り

今回のお題は2つありました。
① 初心者と共に登頂し、無事下山する
② カメラの性能を確かめる (買ってよかったと思える写真を撮る)

初心者と共に登頂し、無事下山する

まずは無事に全員が登って下りられたという事と、
非常にしんどかったけど良い思い出になったと(社交辞令もあるでしょうが)言っていただけたので、
色々頑張ってよかったなぁと思える登山でした。

登山に限らず、しんどければしんどい程、鮮明な思い出として心に残りますよね。
来年は別のルートで登りたいというリクエストも頂いていますが、富士宮以外はシンドイから
泊まりで南アルプスにしようかな・・・

カメラの性能を確かめる

デジカメはスマホ写真と違うという事を改めて感じる事ができました。

1番のポイントは暗闇でも撮影ができる事。
今回、三脚を忘れるという失態を犯してしまいましたが、ヘッドランプの灯りだけでも
ISOを上げまくれば手持ちで撮れる事がわかりました。
ISOを上げまくるとさすがのデジカメでもノイズが酷いのですが、Light Loomの機能で
Lawデータであればノイズを低減できる機能が最近追加されて、ノイズだらけの写真がメッチャ綺麗になります。

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暗いシーンなどに対応するためにISO感度を上げた状態で写真を撮影すると、画面内に大量のノイズが生み出されてしまいます。Adobeの写真管理・編集アプリ「Adobe Lightroom」やPhotoshopに付属しているRAW現像アプリ「Ad...

そして2番目のポイントは望遠出来る事。
望遠で人物と背景(雲や山など)をグッと寄せて撮る事はスマホには出来ない事です。
今回持って行ったレンズはタムロンの28-200mm F/2.8-5.6 Di Ⅲ RXD、
レンズ1本で望遠側は200mmまでという事でそこそこ寄れますし、
最悪200mmで撮って少しトリミングすれば300mm相当までは耐えられるはず。
カメラとレンズ1本で約1kg、+三脚で1.5kg、多少重くても持って行く価値ありです。

という訳で、今回の個人的課題は2つともクリアという事にしましょう。
たぶん、来年も登りにきます(笑)

おまけ

富士山に行く前に、富士山本宮浅間大社に寄り道していました。
実は富士山の8合目より上はこの神社の境内(私有地)なんですよね。
神社自体はどこにでもある神社でした。

ちなみに登山道は県道らしい

神社の敷地内に、『湧玉池』と呼ばれる、富士山の湧き水があります。
鯉に紛れて立派なニジマスやヤマメが泳いでいました。

浅間大社の近くは歩行者天国になっていて、主に焼きそばやジェラートの露店がたくさん。
家族で遊びにくるには良さそうです。

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