こんにちは、yattyuです。
最近は山はそこそこに、ハンターへの道を少しづつ登っています。
今回は射撃教習 を受ける前の教習資格認定についてです。
射撃教習も講習会と同じく避けては通れないステップで、事前の手続きから色々と書きます。
射撃教習まで全て1つの記事にしようと思いましたが、その前の段階で結構ボリュームがあったので、
今回は教習資格認定のみの内容。
先に狩猟免許を取得し、その後猟銃を持つための手続きを進めている所です。
狩猟免許取得や猟銃等講習会(初心者)については過去の記事を参照ください。
書類の準備と提出
上のイラストの通り、①の猟銃等講習会を受けて筆記の考査に合格すると、
次の②射撃教習に進むことができます。
射撃教習はその名の通り実際の猟銃を使った教習で、射撃場が管理する銃を借りて行います。
この射撃教習、ヒョイと射撃場に行って受けられる訳では無く、
公安委員会、つまり警察から”教習資格認定”を事前に得る必要があります。
要は「あなたは実際の銃を使って教習してもいいよ」という認定。
教習を受けるにも認定があるんですね。これが結構メンドい。
必要書類
教習資格認定を受けるに当たって必要な書類は以下の通りです。
役所で貰う書類や医者に書いてもらう書類など、普段は仕事を休んでやらないといけない事を
ちょうどお盆休みの平日に行う事が出来ました。
今回この書類の内、かかりつけ医、精神保健指定医等が作成した診断書 の部分でひと悶着ありました。
必要書類の名前の通り「かかりつけ医」が作成しても良い訳ですから、私が過去に唯一お世話になった整形外科に行き、診断書の作成をお願いしました。
狩猟免許の試験を受ける際も、同じ整形外科で書いてもらって、それで通っています。
そう、昨年の富士登山で派手に転んだ際に診て頂いた先生です。
ところが生活保安課の担当曰く、
「整形外科は精神の専門ではないため、理想は公安委員会認定の精神科医で出してもらう事。昨今の猟銃を使った事件もあり、もしかすると本部の方で通らない可能性がある。かかりつけ医が内科だったらまだ良かったんだけど・・・」
基本、病気にならないため内科は過去5年くらい行っておらず、その内科も既に廃業。
公安委員会指定の精神科医は家から1時間もかかる場所にあり、すぐに行けない。
そして今回整形外科で診断書を出すのにも 5,900円払っている!
とりあえず今の書類で出してもらって、ダメだったら精神科医で受けなおす事にしました。
ついでに
・今回診断書を書いてもらった整形外科医にその場で電話されて、過去の受診事実を確認
・運転免許証のコピー
・狩猟免状のコピー
まで取られて、精神科医発行ではない診断書を補完する資料として頂きました。
ちなみに、必要書類は後の”所持許可申請”でも同じ書類+アルファ必要になるので、
身分証明書はこの時に2枚貰っておくと良いです。
3ヶ月以内に所持許可申請まで進めば使えますし、本籍地が居住地と違う場合は尚更。
尋問
さて、書類一式を提出したし帰るか!
という訳にもいかず、ここから長い尋問が始まりました。
以下、尋問で聞かれた内容を全て書きます!青文字が私の回答。
<自身の事について>
・出身高校は?
→兵庫県立〇〇高校です。
・出身大学と専攻は?
→〇〇大学の機械系工学専攻です。
・ご家族構成を教えてください。
→妻の〇〇と子ども〇〇の3人で暮らしています。
(心の声:同居親族書に書いてあるでしょ!)
<動機関連>
・何で猟銃を持とうと思ったの?
→趣味として狩猟をしたいのと、将来的には有害鳥獣駆除で役に立てると思ったからです。
・なぜ狩猟をしたいと思ったの?
→もともと登山が趣味で、好きな登山家の影響があります。
・好きな登山家と言うのは誰ですか?
→服部文祥と言う方で、狩猟や釣りをしながら登山をされているスタイルに影響を受けました。
・服部文祥と言う方はどこで登山をされていますか?
→南アルプスをはじめ、全国で登られています。
(心の声:ここまで突っ込んで聞いてくるのか!?)
・有害鳥獣駆除では、どんな動物を駆除する考えですか?
→シカやイノシシを想定していますが他にニーズがあればそれも対象にしたい考えです。
この付近では他に何か駆除対象になっていますか?(逆質問)
→この付近ではカラスやカワウも対象になっているみたいです。
・狩猟はどのあたりでやろうと思っていますか?
→この付近(静岡県西部)では天竜や浜北辺りを想定しています。
<猟銃関連>
・猟銃はどこで買おうと思っていますか?
(銃砲店まで決めていなかったので、スマホで最寄りの銃砲店を検索しつつ)
→まだ明確に決まってないですが、近所に無いので〇〇市にある●●銃砲店で相談して決めようと思っています。
・猟友会には加盟していますか?
→いえ、まだ加盟していませんが今年狩猟免許を取り、8月頃に猟友会の案内があるとの事で、それを待っています。
・狩猟免許を見せてもらえますか?コピーを取らせてもらいますね。
→どうぞ。
・猟銃はどこに保管しますか?
→●●を考えています。
・銃弾はどこに保管しますか?
→▲▲(猟銃とは別の場所)を考えています
・過去警察に逮捕されたり拘留されたことはありますか?
→ありません。
(傷害罪等、内容によっては10年間、銃を所持できない)
<欠格事由関連 (当てはまるとNGと言う項目)>
・お酒はどれくらいの頻度で飲みますか? (アル中はNG)
→週2回くらいです。
・1回にどれくらいの量飲みますか?
→日本酒で1合、缶ビールなら350mlを2本くらいです。
・お酒を飲んだらどうなりますか?
→眠くなります。
・精神疾患で治療を受けた事はありますか?(鬱や統合失調症等はNG)
→ありません。
・ご家族に精神疾患の方はいますか? (家族の精神疾患は状況によってNG)
→いません。
・暴力団関係者ではありませんか?(反社関係はNG)
→ありません。 (むしろここでYesと答える人がいるのか?)
・近所の方にyattyuさんの事をお伺いするかもしれませんが問題ありませんか?
→問題ありません。
・借金はありますか?
→住宅ローンがあります。〇〇万円です。
・返済は滞っていませんか?(自己破産しているとNG)
→滞っていません。
・車のローンは?
→車のローンはありません。
欠格事由関係の質問は良いとして、猟銃を持つ動機についてここまで深く聞かれると思っていませんでした。
尋問の中での回答は事実なので、とっさの質問に対しても自信を持って答える事ができたのですが、何となく猟銃で狩猟でもしてみたいな~という感覚で来ると、回答に窮するかもしれませんね。
なぜ猟銃を持つのか、何で狩猟がしたいのか、あるいは何で標的射撃がしたいのか、
“なぜなぜ”を3回くらいは事前に繰り返して整理おいた方が良さそうです。
書類の確認、診断書をどうするか云々、尋問も含めてトータル1時間半もかかってしまいました。
警察が家に来る
住居が本当か、家族構成に偽りがないかなど、
実際に警察官が家に来て尋問されます。
平日昼間に来られた際には私は仕事だったので、夜8時に交番勤務の方が来られました。
そして私の家だけではなく両隣の家にも訪問されて、色々質問されていたようです(汗)。
警察署での尋問で事前に近所に尋ねて問題ないか聞かれてはいたものの、本当に聞きに行くとは。
いきなり警察が来て質問されたら不安になるだろうなーと思いつつ、
自分から「猟銃を持つので警察がくるかもしれません」って言っても、
それこそ不安にさせてしまうような気もしています。
今度あったら一言伝えておこうと思います。
教習資格認定まとめ
いざ手続きを進めていくと、
狩猟をやり始めようと思った時には想像していなかった程の手間、時間、かかるお金の多さに
大変な事を初めちゃったなーと、ちょっと複雑な気持ちです。
狩猟免許所持者が年々減少し、「狩猟の担い手が不足している」という話も聞きますが、始める前にこんなにもハードルが高いと、担い手が減って行くのも無理は無いと思います。
実際、銃って危険な物に違いないんですけど、
それって車とか包丁とかTNT火薬とか、あらゆる道具にも同じ事が言えると思います。
使い方次第で便利な道具にもなるし、悪意があれば凶器にもなる。
ここまで手間をかけさせる必要があるのかなーと思うくらいに銃の手続きは面倒(笑)
ただ一度手を付けてしまった事に中途半端な状態で辞めるのも嫌なので、
物理的、もしくは法的に不可な状況にならない限りは進み続けようと思います。
無事に教習資格認定を受ける事ができれば、射撃教習を記事にしたいと思います。
それでは!
※2023年11月8日追記
無事に教習を受ける事ができましたので、その内容は↓↓の記事でまとめています。
よろしければご覧ください。
コメント