【便利ツール】ガス缶の中身を移し替える

こんにちは、yattyuです。

登山で調理したりお湯を沸かすために、一般的にはガス缶とバーナーを使うと思いますが、
ガス缶について、皆さんもこんな経験無いでしょうか。
 「ガスの残量が少なく不安なので、新しいガス缶と2個持って行く」
  →結果、少ない缶だけで足りてしまった。
 「少し残っているガスは勿体ないが、2個持って行くは邪魔なので新品だけ持って行く」
  →無くなりかけの缶が家に溜まっていく。
 「250サイズの缶を買ったけど1泊2日でこんなに必要ない」
  →150gくらい、使わない無駄なガスを運ぶことに。
 「カセットボンベ用(CB缶)は安いのに、アウトドア用(OD缶)は高すぎる!」
  →OD缶のガスを使う事が勿体なく感じてしまい、車の燃費のごとく気にしてしまう。

ワタシは全て経験したり思った事があります。
今回は、そんなガスに関するお悩みを解決する便利ツールを紹介します。

ガス詰め替えアダプター

購入すると↓の写真様な金属の部品が届きます。
この金属部品の上下にガス管をつなげて、ガスを移動させるんですね。

ちなみに、左が【OD缶→OD缶】用、右もセットで使うと【CB缶→OD缶】の移し替えができます。


さっそく、家にあるガス缶で試してみたいと思います。

新品か、使いかけかも分からないガス缶が3つありましたので、それぞれ重さを計ります。

私が普段使っている250サイズは、新品ではガス225g缶のみの質量約150gで約375gです。
(左)は新品、(中央)はガス100g、(右)は14g残っているという事になります。

メーカーによって、充填量や缶の重さは微妙に(数g程度?)違う様ですが、
色々な方の測定結果を見た感じ、大体同じです。

今回は、僅か14g残った缶Cから、缶Bにガスを移すことにします。
2つの缶をアダプターで接続して立てるとこんな感じ。

この状態で、アダプターについている銀色のピンを回すと、
重力によってガスが下側の缶に落ちていきます。(小さく、シューーーーーー という音がする)
音が止まってから重量を計ると下の通り。

ガスが14g残っていると推測した缶Cから缶Bへ、約10gのガスが移動しました
缶Cにはあと3gほど残っている事になりますね。
最後の追い込みをかけるには、”ガスを受け取る側の缶を氷水で冷やす” 事や、”ガスを減らしたい側の
缶を温める”等をすると、温度差で圧力が生じて、さらにしっかり移動できるそうです。

この作業では、アダプターをガス缶から外す際にほんの僅かですが、ガスが漏れます。
(実際においがします)
万が一の事を考えると、屋外での作業を強くオススメします

これで、中途半端に残ったガスを無駄にする事なく、次の山に持って行けますね。
また、多すぎると思う場合には他の缶に移して、少しでも軽くすることが出来ます。

CB缶のガスをOD缶で使う

アウトドア用のガス缶(OD缶)って高いですよね。
上でも出てきたイワタニプリムスのOD缶はガス225gで\649、ガス100gあたり\288です。

一方、スーパーやコンビニでも買えるカセットボンベ用の(CB缶)は
内容量250g×3本セットで\600~\700くらい、つまり100gあたり\93です。
(店舗だともっと安かった様な。。)

同じAmazonの中で比較してもOD缶とCB缶では
同じg数で比較すると3倍のコスト差がある事になります。

「じゃあ、最初から安いCB缶を使えばいいんじゃね??」

と誰しも、考えると思います。
結論から申し上げますと 状況次第では使える になります。次の項で説明します。
ちなみに、詰め替えアダプターのもう一つの方も繋げて使う事で、
CB缶からOD缶にガスを移す事も可能です。

ほぼ空になったOD缶に、CB缶からガスを移してみた。

OD缶とCB缶の違い

ではOD缶とCB缶で何が違うのか。
“ガスの種類”が違うんです。
重要なのは缶の形ではなく、中に入っているガス。

あんまり細かい説明は省略しますが、燃料ガスとして使われるのは主に
ブタン(沸点約0℃)イソブタン(沸点-12℃)プロパン(沸点-42℃) の3種類。
沸点が低いプロパンやイソブタンは寒い環境でも気化しやすく(燃えやすい)、
逆に沸点が高いブタンは寒いと気化しにくい(燃えにくい)のです。
10℃を切ると火力が落ちると言われています。燃えないわけではないです。

スーパーで買える安いCB缶は、そんなに寒い環境で使う事を想定していないので、
沸点が高めのブタン。
逆にアウトドアや、高地など氷点下に近い場所では気化しやすいプロパンの力が必要であり、
OD缶にはイソブタンやプロパンを混合して売られているものが多い。
という事です。

なのでアウトドアや登山でも、10℃を下回らない環境であればOD缶(プロパン)を
使う必要はありません。
↓の写真は私が過去に夏の北穂高小屋(標高3100m)で、CB缶でお湯を沸かした時の写真です。
(右側にガス缶が映っています)

標高3100mでも寒くなければCB缶でお湯は沸かせる。

この時は登山を始めたばかりで、ガスの違いなど知らずにCB缶を使っていましたが
ここで言いたいのは”アウトドアだから” “高山だから” OD缶でなければならない という訳では無い 
という事です。
気温次第では、安いCB缶でも十分事足りるんです。

ただOD缶を使うとCB缶よりも「俺、今アウトドアしてる」感が出るのは間違いないので、
雰囲気やモチベーションを上げる意味でOD缶を使うというのは、アリだと思います。

また、同じメーカーのOD缶やCB缶の中でもガスの種類が幾つかあり、
適応する温度が違いますので、購入する際はどのガスが入っているのかをチェックしましょう!

今回紹介したアダプターは以下のリンクから購入可能です。


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