夏→冬 タイヤ交換(DIY)やってみた

こんにちは!!yattyuです。

今年も夏用から冬用へタイヤ交換の時期がやってきました。
私はこれまでタイヤ交換、ローテーションは近所のオート●ックスにお願いしていました。
ところが今回以降、訳あって自分で交換することにしまして、
結果としてはクルマ素人な私でも一人で交換出来ましたので、
自分で交換することにした理由も含めて、以下レポートします。

今回はちょっと登山とは離れた内容です。

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“非”雪国でスタッドレスタイヤは必要か

北海道、東北、北陸、山陰地方など、毎年雪が降る地域でしたら
必要経費として割り切って購入できると思うのですが、
私の住む静岡県をはじめ太平洋側の平野部では、雪は降っても年に2~3日、
まともに積もるのは3~4年に1回あるか?という感じ。

そのレアケースに備えて、冬タイヤに何万円も払う価値があるかどうか。
私の考えは、絶対必要でもないが、有るに越したことは無い。
当たり前ですみません。

非雪国でもウインタースポーツをする人は冬タイヤを使うと思います。

冬山って危険なイメージかもしれませんが、太平洋側の山は雪がほとんどなく、
夏と違って涼しくて虫もいないので、冬こそ登りやすい時期なんですよ!

ウィンタースポーツをしない方は「雪が降れば乗らない」と決めてしまえば良いのですが、
「出先で降るかもしれない」「朝、路面が凍っているかもしれない」と不安に思いながら
運転するのは精神的に良くないので、やっぱり冬は冬タイヤを使う事をお勧めします。
任意保険と同じで、クルマで万が一の事があるとその1回のダメージが、加害含めて大きいので。

とは言いつつも何万円もするお買い物、
冬タイヤを少しでも安く買う方法が幾つかありますので、
それは次回、また別の記事で紹介します。

交換をDIYすることにした理由

前置きが長くてすみません。
前述の通り、タイヤの交換はこれまで近所のオートバッ●スにお願いしていました。
今年も冬タイヤに交換しようと、オー●バックスのアプリで交換可能な空き予定を確認します。
2022年11月15日に年内の予定を確認すると↓の状態。

11月、12月の土日は全部埋まっているだとーーー!?
まだ11月の時点でもう空きないの??
平日は11時、13時といった形で等間隔で空きがあるものの、平日は仕事で行けません。

これはもしかして・・・

条件を変えて検索してみました。
11月26日、27日で、タイヤも購入して交換してもらう場合(左)と、
オイル交換のみで検索した場合(右)です。

予想どおり、冬タイヤの購入とセットであれば土日も枠があり、
オイル交換なら全時間空いてます。

これが意味する所はつまり、
タイヤを買ってくれるのなら交換しても良いが、
他所で買ったタイヤを交換してやる義理は無い。時間は空いてるけどねー。

という風に理解しました。
店に電話したところ、「店舗で購入したタイヤ以外は当日来店して予約段取りが必要」との事。

工賃だけで儲かる価格設定にすれば良いのでは?とも思いましたけども、
商売の方針は企業の自由なのでそれに対してどうこうは言いません。
ただ、今年の春までずっとやって貰た事が今回から出来なくなった事で、心が離れてしまいました。

だったら自分で交換しる !!

反抗心と、新しい事をやるワクワクと、ブログのネタにもなって丁度いいや
ということで、今後の夏冬タイヤ入れ替えは自分でやることにしました。

必要な道具

自分でタイヤを交換するに当たって、新たに購入したのは下の4つです。

順に説明します。

①フロアジャッキ

車体を持ち上げるのに使います。
車載工具として、↓の様なパンタグラフ型のジャッキが付いているクルマも有るかと思います。

パンタグラフ型のジャッキ

パンタグラフ型でもできなくは無いですが、上げ下げに時間が掛かりそうなのと、
タイヤ毎に4回上げ下げしないといけない(フロアジャッキだと2回で済む)ので、
フロアジャッキを買ってしまった方が断然良いと思います。

フロアジャッキにも、何トンまで耐えられるかグレードが色々あります。
私が購入したのは最大2tまでの物で、ほとんどの自家用車であればこれで足りるのではと思います。
ジャッキでクルマ全体を持ち上げる訳では無いので、
どれだけの耐荷重を買えば良いかは車検証を見れば分かります。

私のクルマ(ホンダのステップワゴン、ガソリン車(RP3型))の場合は以下です。

車検証に書いてある情報から

車両重量は1700kg、その下に、前前軸重(前輪2個分にかかる重量)が930kg
後後軸重(後輪2個分にかかる重量)が770kg とありますので、
最低930kgが持ち上がるジャッキがあれば、私のクルマが持ち上がるという事です。

2.5tや3tまで上げられるジャッキも有りますが、ジャッキ自体の重量が20kg~30kgにもなり、
ガレージに出しっぱなしにする人以外は扱いに困ると思います。
↑のリンクに貼ったジャッキは10kg弱で、フロアジャッキの中では軽い方だと思います!

②トルクレンチ

タイヤを固定するナット(真ん中が空いたねじ)を既定のトルクで締めるための道具です。
ジャッキと同様、標準で車載工具に含まれることが多いのですが、
車載工具ではどれくらいのトルクで締めているか分からないので、
ちゃんとした物を買った方が楽ですし、安心です。

車載工具に積まれているレンチ

私が購入したのは↓の物です。

ナットを締める規定トルクは車種によって異なる様ですので、事前に調べる必要があります。
ステップワゴンの場合、108N・m でしたので、それをカバーできるトルクレンチで探しました。
ナットを締めるためのソケット(19mm)も付属し、ケース付きで満足しています。

③タイヤ硬度計

スタッドレスタイヤのゴムの硬度を計るための道具です。
スタッドレスタイヤは溝の深さだけではなく、ゴムの柔らかさも非常に重要です。
製造してから時間が経つほど劣化して硬くなり、硬度60を超えると
冬タイヤとしてはNGと言われています。(新品では硬度45くらい)
私の冬タイヤは2年目で、紫外線が当たらないように保管していたので大丈夫だと思っていましたが、
3年目以降の事も考え、楽天のお買い物マラソンでついで買いしました。

④電動空気入れ

約半年放置されたタイヤなので、空気もそれなりに抜けているだろうと思い、
楽天のお買い物マラソンでついで買い。これも買ってよかったです。
例えば家のすぐ隣がGSで、空気ペコペコでも何とかたどり着ける自信がある方は不要です。

物としては、予め3時間ほどバッテリーを充電しておき、
指定の空気圧を決めておいて、ボタンを押すとその空気圧まで電動で空気を入れてくれます。
所要時間はタイヤ1つ1分くらい、50cc原付のフル加速くらいの騒音がありました。

必要な道具は一通り買って約2万円。
店で交換してもらうとタイヤ4本で8000円位なので、3回やれば元が取れる計算です。

タイヤのチェックと交換

冬タイヤの確認

2021年度に1シーズン使用した冬タイヤをチェックします。
タイヤの保管状態は↓の通り、タイヤラックに塩ビのシートをかけ、雨風と紫外線から保護します。

保管していたタイヤの硬度はそれぞれ以下のとおり。
硬度は44~51で若干バラつきがありますが、いずれも60未満で許容範囲です。

いずれも硬度は許容範囲

ついでに、タイヤ表面の状態を確認してみました。

右前と右後ろのタイヤ表面を比較すると、右後ろの方が若干ですが
新品の時に付いている表面の細かい網目模様が残っており、消耗が少ない事が分かります。
前輪駆動(FF)である事、前輪側の加重の重さ等を考えると、当然前輪の消耗が大きく、
定期的なタイヤローテーションが重要であることが分かります。

タイヤの交換

タイヤと道具が揃ったという事で、ここからいよいよタイヤ交換です。
ジャッキアップする前に、先にナットをトルクレンチで緩めておきます。

緩めるのに結構力がいる。

※追記
ナットを緩めるときは「トルクレンチ」ではなく、「十字レンチ」が良いという事を知り、
以降の交換では十字レンチを使用しています。緩めるときにトルクレンチを使い続けると規定のトルクが出せなくなるようです。

十字レンチ


クルマの下部を除き、ジャッキアップする場所を確認。
フロント側とリア側のフレーム中央部に、少しポッコリと膨らんだポイントがあり、
そこがジャッキを当てるポイントです。

フロント側のジャッキアップポイント

リア側はクルマの後端から80cmほど奥まった場所にありました。

リア側のジャッキアップポイント

まずはフロント側のジャッキアップポイントにジャッキを当てて、クルマを持ち上げます。

ジャッキをシュコシュコすると、ちゃんと片手の力だけでクルマが持ち上がりました。
クルマが持ち上がってくると、徐々に重くなってきます。
タイヤが3cmほど上がった所で止めました。

前輪が浮いた状態。

タイヤを固定しているナットを5つ全て外すとスポッっとタイヤが抜けました。
タイヤの内側がこちら。
6年分の汚れが蓄積して汚いので、後で掃除します。

タイヤを固定するナットが↓の写真です。
写真では分かりづらいかもしれませんが、ホンダ純正ホイール用のナットは
タイヤとの接触面が曲面になっており、ホイールの穴も曲面のために面でフィットします。

一方、私が持っている社外品の冬タイヤのホイールは接触面が平面であるため、
ナット側も平面である必要があるのです。

つまり、夏用タイヤを外したナットを、冬タイヤでもそのまま使いまわせない可能性がある
という事を覚えておいて、使うホイールに合わせて準備する必要があります。
是非、形状を統一してほしいです。

タイヤを外して露わになったブレーキローター。

ブレーキを間近で見るのは初めて

タイヤが付いていない状態でクルマが宙に浮いているのは落ち着かないので、
早いこと冬タイヤを付けます。
5本のネジに合わせてタイヤをはめて、冬用タイヤのナットを既定トルクで締めます。
トルクレンチの「カチッ」という音が気持ちいい。

タイヤをはめる
既定のトルクに合わせる。

タイヤをはめた後は、空気入れ。
早速、今回購入した電動の空気入れを試します。
本当にこんなに小さい機械でタイヤの空気が入るのか?不安になります。

空気圧をどれだけにすればよいかは、運転席のドアを開けた場所にステッカーが貼ってあります。
私の場合、前輪・後輪共に240kPaです。

運転席のドアを開けると、ボディにタイヤ空気圧がわかるステッカーがある。

あらかじめ充電しておいた電動の空気入れで、冬タイヤに空気を入れていきます。
初めての使用でも触りながら分かるくらいに、シンプルな操作でした。

空気圧は、大体いつも規定圧+10kPaくらいで入れています。
だいたい1か月で10kPaほど抜けるのと、空気圧が高いと燃費には良いのですが、
高すぎるとタイヤの偏摩耗につながるという話もあります。
燃費が良くてもタイヤの寿命が短くなっては意味がありませんね。

同様の流れで残り3本も交換し、無事にタイヤ交換を終える事ができました。
作業時間にして約2時間かかりました。

今回は不慣れで段取りが悪かった事と、ブログ用に細かく写真を撮ったりしていたのですが、
次回以降は準備と片付けも含めて1時間以内で出来ると思います。

おまけ:タイヤ掃除

今回、せっかく自分タイヤを外したので、内側まで綺麗にしてやることにしました。

フクピカのシートで、1ストローク軽く撫でただけでこのような状態。
いわゆる、「ブレーキダスト」と呼ばれる金属粉の蓄積です。
フクピカが凄いのか、汚れが凄いのか・・・両方ですね!

約30分かけてタイヤ4本を拭き終え、タイヤスプレーでゴムの表面を保護します。

初回記念という事で拭きまくって、素手で触っても手に汚れが付かない位になりました(笑)

ホイールに汚れが付きにくくなるワックスやコーティング剤も有るようですが、
さすがにそこまでやり出すとキリが無いのでやめておきます。

まとめ

少し時間はかかりましたが、自宅でタイヤの交換ができる事が分かりました。
そして実際に自分でやってみる事で、自分のクルマに対する理解が深まったし、
より愛着が湧いたような気もします。

バッテリーは簡単に交換できるので、あとオイル交換だけ出来る様になれば、
最低限のメンテナンスは出来る様になるのかな。


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