【つぶやき】写真の加工、する?しない?

こんにちは、yattyuです。

山に行ったら写真、撮りますよね。
多くの方は、写真をとったらSNSやブログ、YAMAPやヤマレコに上げますよね。
しまいにはデジタル一眼にまで手を出してしまったりしますよね。

今回は、デジカメ云々ではなく、
加工によって写真の印象がどれだけ変わるのか
をテーマに書きたいと思います。
加工のやり方次第では、見る人が見ると違い感じられてしまうためです。
また、Adobeソフトの合法でお得な活用方法も最後に紹介します。

~余談~
最近はスマホ写真の画質がグングン良くなっており、
普通の撮影ではデジカメに引け劣らないレベルになってきていますが、
光量が少ない早朝や日没時、夜間の撮影では、やはりセンサーサイズの壁は越えられません。
山が本当に美しい(と個人的に思う)のは、この早朝や夕方、夜間なのです。
私もいずれ、ちゃんとしたデジカメを買おうと思います。

加工の目的

写真を加工する目的は主に2つあると思っています。
①見たままの景色を伝えたい
②バッチバチに盛りたい

「写真の加工なんて面倒でしたことが無い」という方は、より参考になると思います。

①見たままの景色を伝えたい

まず、見たままの景色を伝えたいという目的。
「写真なんだから、見たままの景色を写しているんじゃないの?」
って思うかもしれません。

実はそうでない事もあります。
人の肉眼は結構優秀で、明るい所や暗い所も一度に見る事ができます。
一方、カメラでは明るい所に合わせて撮影すると暗い所が写らなかったり、その逆も然り。
例えば↓の写真 (写真①)
南アルプスの笊ヶ岳(ざるがたけ)という山で日の出の時刻に撮影した写真(加工前)です。
雲海が広がる先に東の空が明るくなり、このままでもまぁまぁ綺麗なのですが、
手前の丘が影になり、真っ黒い空間になっています。

写真① 笊ヶ岳で早朝に撮影した写真

これを写真編集ソフトで少し加工すると、↓の写真②の様になります。

写真② ①の写真を加工したもの

空や雲海のイメージはそのままに、手前の丘に木々があるのが分かる様になりました。
どちらが良いかは好みなのですが、私が見たままの景色が写真②なので、②が好みです。

同様に↓↓のとある夕方の写真③も、少し加工する事で写真④の様に変化しました。

写真③ 北海道のとあるキャンプ場での日暮時(加工前)
写真④ 写真③の加工後

バイクとテントが存在することがより分かる写真になりました。
感じ方は人それぞれで、
「③の方が、夕方の空が強調されて良い」と感じる人も居るでしょうし、
「④の方が全体が分かって良い」と感じる人も居るでしょう。 ※私は④が好き派です

そもそも撮影時に、カメラの設定を自分の好みバッチリに調整できれば、
後から加工や修正は必要無いかもしれませんが、カメラの機能任せで取りあえず撮影しておく
私の様な人間がとっさに撮影した写真が③だった訳です。
特に、山が美しい早朝や夕方は、秒単位で景色が変化しますので、
その度に最適なカメラの設定を素人が、登山という疲労が伴う環境で考えている余裕は無いのです。

となれば、綺麗だと思う景色をとりあえず撮影しておいて、
後から良い構図の写真を、自分が見たイメージに修正する
 のが
デジタル時代における効果的な撮り方なのだと思います。(限度があります)

ちなみに、私が使用しているのはAdobe のLightroom Classicという、
サブスク形式のソフトです。記事最後にも書きますが、合法でお得な使い方があります。

ちなみに写真①と②は、Lightroom Classicのソフト上で、
「シャドウ」のパラメータをいじっただけです。

Lightroom Classicの操作画面 (変更前)
シャドウ のパラメータをいじった結果、手前の丘がくっきり見えた

Lightroom Classic操作方法はとにかくシンプルで、
私が初めて起動した日に、何も勉強せずに使えた程です。触って覚えられる感じです。

実際に目で見えていた物が、写真では暗くて写っていなかった場合や、
逆に明るすぎて「白飛び」してしまっている写真は、少しハイライト部分に修正をかけるだけで
目で見た景色に近づける事ができるのです。素晴らしいです。

②バッチバチに盛りたい

写真を加工する目的その②、バッチバチに盛りたい場合です。
早速、下の写真⑤と⑥を比較して、印象はいかがでしょうか。

写真⑤ 2013年にコンパクトデジカメで撮影した元の写真
写真⑥ 写真⑤をバッチバチに加工した写真

写真⑥は写真⑤をLightroom Classicで加工した写真です。
実際に目でみた景色は加工前の写真⑤に近いのですが、
彩度やコントラストをいじると写真⑥になります。

よく旅行パンフレットやテレビの旅番組などで、
「突き抜けるよう紺碧の空」
「バッチバチに鮮やかな木々の緑」
「青すぎる海」
「真っ赤すぎる紅葉」

を見られた事は無いでしょうか?
残念ながらそれらはほぼ加工された色であり、同じ景色を肉眼で見る事はできません。
パッと目に止まる様に、バッキバキに仕上げられた写真だからです。
私の例で言う写真⑤と写真⑥では⑥を載せておく方が人が集まるのです。

真実は別にして「とにかく人に見てもらいたい」「SNSで目立ちたい」という場合は、
バッキバキに仕上げるのも一つの手です。

ただ注意が必要なのは、
空や海が青すぎる、木々が緑すぎる、紅葉が赤すぎる バッチバチの写真は 
見る人によってはクドイ と思ってしまい逆効果になる
という事です。
プロでなくても、写真撮影や加工の経験がある人なら皆さん分かってしまいます。

加工しなくても、撮影する機差(メーカーによる設定の味付け)の違いもあります。
↓↓の写真⑦は私が写真⑤とほぼ同じ位置から、
2022年に、私がスマホで撮影した写真でLightroomで加工していない、そのままの写真です。

写真⑦スマホ Mi11 Lite5G で撮影した写真(2022年)

撮影した時間(太陽の位置)や雲の量などの違いはありますが、
色味やコントラストが明らか写真⑤と違うのがお分かり頂けると思います。
私は、今使っているスマホ写真の色味が過剰で好きではありません。

嘘か真か

ちなみにAdobeのPhotoshopというソフトを使うと、↓の様にあり得ない景色も作る事ができます。

写真⑧ 写真⑤をPhotoshopで冬景色に加工

写真⑧は、上で取り上げた写真⑤(7月撮影)を、AdobeのPhotoshopの”風景ミキサー”という機能で
冬景色に加工した写真です。
少し違和感があるものの、ここまで来るともはや写真の何が真実なのか分かりません。
「雪山にいってきました!」と言われてこの写真を見せられると信じてしまいますよね。

少し余談になりましたが、
現代においては写真情報すら鵜呑みしてはいけないという事です。

Adobeソフトについて

本記事で紹介しましたLightroom ClassicやPhotoshop はAdobe社のアプリで
買切り版とサブスク版があります。
個人的には常に最新版が使えるサブスク版がおすすめと考えていますが、
使用頻度が高い場合はサブスク版、低い場合は買切り版で良いかと思います。

サブスク版では、
写真編集で便利なLightroom ClassicとPhotoshopの2つが使える、
フォトプランが1,078\/月でお得です。

1つ1つのアプリ単体の個別契約では2,728\/月 なので、2つ契約すると5400\/月、
フォトプランでは個別契約より5分の1以下で写真編集のアプリ2つが使える事になります。

https://www.adobe.com/jp/creativecloud/compareplans.html

Adobe社のアプリにはLightroom ClassicとPhotoshop以外にも、魅力的なアプリが沢山あります。
動画編集ソフトのPremire Pro、イラスト作成のIllustratorなど、デザインや動画作成のプロが使用する
アプリが全て使える”コンプリートプラン” というセットがあります。
コンプリートプランは、6,480\/月 (22年9月時点)と、メッチャ高額です。
ビジネスならまだしも、個人ではなかなか手が出ない価格です。

ところがAdobeのコンプリートプランは少しでもお得に使用する方法があります。
学割価格で使用するという方法です。学割価格は、通常価格の約半額の価格設定です。
「社会人なのに学割!?」 ・・・そうです。
Adobe社の認定を受けた通信教育を受講する事で、社会人でも学生になれるんです
通信教育の受講料込みでも、約半額でコンプリートプランを使う事が出来ます。

ついでに通信教育の基礎的な講座をWEBで聞いて、Adobeソフトの使い方まで
教えてもらう事が出来てしまいます。2021年から私も使っています。
詳しくは↓↓のリンクをご参照ください。

さいごに

デジタル技術が進化した現在、写真は加工次第で見せ方を方をいくらでも変える事が出来ます。
ただやっぱり一番大事なのは、良い景色を、良いタイミングで撮影できること
そしてそのタイミングでその場所にいる事です。

そもそも素材が無ければ修正も加工もできませんので、
肉眼で見ても感動出来るような景色を求めて、その瞬間をじーっと待ったり、
他の人が歩かないような時間に歩き続ける事が、大事なのだと思います。

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