こんにちは、yattyuです。
10月も終わりに近づき、朝晩は1枚羽織る物が無いと寒くなってきました。
寒い時期にありがたいのが、ダウンジャケットです。
中綿に使われる断熱材は天然のダウンと、ポリエステル等の化繊がありますね。
今回は一部、ショッキングな内容も含みます。
一般的に言われるのは、
天然ダウン:軽くて暖かい代わりに高くて水濡れには弱い。
化繊 : 安くて濡れにも強いが、重くて保温性は劣る。
ダウンの用途としてはジャケット以外にも、寝袋や布団等にも使われますね。
経済的に余裕があるのであれば、私は化繊よりも天然のダウンが欲しい思います。
軽さを求める登山では、同じ保温性能でもダウンの方が断然軽くコンパクトだからです。
天然と化繊、どっちが環境に優しいのか?
では、暖かさ以外に「環境」という目線を加えると、天然のダウンと化繊のダウン、
どっちが環境に優しいと言えるのでしょうか。
最近は「環境」とか「サステナビリティ」とか「SDGs」という言葉を聞かない日は無くなりました。
企業のイメージ戦略としても、サステナビリティは非常に重要な位置づけになっています。
先日、近所のマク〇〇ルドでストローがついに紙製になりました。
紙といっても100%パルプから出来ている訳ではなく、
あと製紙工程では水を大量に使います。
結局、飲み切る前にストローがふやけてしまい、コップから直で飲みました。
レジ袋が2020年7月~有料化されました。
ただし、繰り返し使える袋、バイオマス材料、生分解材料を含む袋は
有料化対象外のはずです。でもそれに該当する袋でも3円とか5円取られますよね。
“そっか、レジ袋有料化されたんだっけ” という認識に便乗した値上げです。
袋をよく見ると、結構バイオマスマーク付いてます。
レジ袋が貰えないので、家で使うためのごみ袋を別で購入しています。
ごみ焼却施設では、レジ袋が減ったせいでゴミの燃焼が悪く、燃料を追加投入しているという
話もあります。真実なら本末転倒ですね。
結局のところ、増え続ける人類がより快適に生活するためには何かを消費、犠牲にして、
人間以外の何かに負担を強いるほか無いのです。
水、電気、ガス、移動、服、食料 全部そうです。
ソーラー発電もHV車もバイオマスプラも、ある一面は良くても別の何かを犠牲にしています。
そんな事は分かっていても、悪人になりたく無ければ取り組む姿勢を見せ続けないといけない、
環境に取り組む事こそが正義、そんな世の中です。
話が逸れました。
化繊か天然ダウンか、どっちが環境に優しいのか。
まず化繊。
化繊(ポリエステル等)は化学繊維の略ですので、石油から作られます。
石油を使うというと、やっぱり環境に良くないイメージでしょうか。
ポリエステルの生産工程に加え、もし使用後に燃やされるとCO2が出るのは間違いありません。
リサイクルするのにもエネルギーは必要です。
では、天然のダウンの方はどうでしょうか。
正確にLCAを計算しないと分からない部分ではありますが、
天然素材だからCO2排出量という点では、化繊よりメリットアリかもしれません。
ダウンを採取するガチョウ(グース)が成長するのに必要なCO2と、
化繊を作るCO2の比較はちゃんと計算しないとわかりません。
仮に、その辺に生きている天然のガチョウを捕まえてきて羽毛(ダウン)を採取できれば、
もともと生きていた生物なので、ダウンの生産に必要なエネルギーは、
輸送等を除くと実質ゼロと言えるかもしれません。
ダウンについて私が知らなかったこと
私はこれまでジャケットもシュラフも、化繊とダウンの両方を使ったことがあります。
用途で使い分けたのではなく、経済的な理由です。
学生や新社会人の頃はお金が無かったので化繊、ある程度働いて余裕が出てきたからダウンへ、
そんな感じです。
アウトドアショップで、「グースダウン フィルパワー〇〇〇」
というタグが付いたダウン製品は高級品で、憧れでもありました。
そしてその中には白いフカフカの羽毛(ダウン)が入っている事も知っていました。
ただ、そのダウンがどうやって生産された物なのかまでは、つい最近まで知らずにいました。
ここで私が間違った事を書いて誤解を招いても困るので、外部の情報を引用させていただきます。
画像の転載を憚られるくらいの、ショッキングな内容でした。
人によっては、今後ダウン製品を使う事に抵抗が出てしまうかもしれません。
私がプラッキングという言葉を知るまで持っていたダウンのイメージは、
季節の変わり目に羊の毛を刈るイメージで、ガチョウから抜け落ちる羽毛を掃除機とかで集めて、
それを綺麗にして使っているのだろうか??といった程度でしか考えていませんでした。
市場にあるダウンの100%が引用元にあるような方法で生産されたのではないのでしょうけども、
これだけ多くダウンが出回っている事を考えると、引用元が点の話やフェイクではなく、
ある程度のダウンはこの様に生産された物だと想像します。
では、天然ダウンのジャケットやシュラフ、布団は今後一切使うべきではないのか?
それに対しては、私はNOです。
人間が暖かい服や布団を必要とする限り、石油か動物の力が必要だからです。
どうすべきか?
感謝を込めて、大事に長くつかう。
これに尽きます。
ご飯を食べるときに、感謝を込めて「いただきます」「ごちそうさまでした」と言う。
人の食料となった生き物達に感謝し、残さず食べますよね。
私たち消費者は牛、豚、鳥、魚を自ら屠畜しなくてもおいしい肉や唐揚げや刺身を頂いています。
殺される過程を見なくてもです。
ダウンに対しても同じだと思うんです。
化繊の場合、繊維を再利用する技術も上がってきている様なので、
街着でそれほど暖かさが必要無いのであれば、化繊という選択もエコなのかもしれません。
同じ物を使う、食べるにしても、その過程を知っているかどうかで
その物に対する思いや価値が変わってくる事の一例だと思います。
反捕鯨とか最近では「石油を一切使うな」みたいな極端な事を発信する環境団体もあるようですが、
力で訴えたり芸術絵画を汚したところで、人々の心が靡かないのは間違いありません。
人の為に犠牲になった生き物たちに感謝し、大事に長く使いましょう。
ブログランキングにも参加していますので、もしよろしければ
↓↓↓を1クリック頂けると幸いです。
コメント