登山あるある⑤ 慣れない言葉にモヤっとする?

クライミング系の言葉はもちろん、テクニック、地形、状態、地名などなど、
登山をする人しか知らない単語が沢山あります。

例えば、
ビバーク(仏)、ビレイ(英)、カモシカ山行、シャリバテ、コル、ガバ、1本立てる
などキリがないですね。

登山は世界各地で発展してきたスポーツなので、
同じ物を指すにも、いくつか表現があります。
例えば下記の言葉は、どちら側も聞いたことがあるのではないでしょうか。

・ロープ(英)、ザイル(独)
・アイスアックス(英)、バイル(独)
・スリング(英)、シュリンゲ(独)
・レインウエア(英)、ヤッケ(独からの造語)、カッパ(ポルトガル)
・バックパック(英)、リュックサック(独)、ザック(独からの造語)
・クッカー(英)、コッヘル(独)
・ヘッドランプ(英)、ヘッデン(造語)


偶然かもしれませんが、ここで挙げた用語の多くは英語かドイツ語でした。

本題です。
自分が慣れ親しんだ言葉と異なる言葉の使い手と対峙した時に、あなたはどうしますか?

A:相手が”ザイル”なら、普段自分は”ロープ”派だけど、
 この場では相手に合わせてザイルと呼び、自分の懐の広さに喜びを感じる。 
 

B:相手がザイルであっても、決して自分の信念を曲げずに、
  ロープこそが真の呼び方であると考え、ロープで貫き通す。


C:”〇〇さんはザイル派なんですね、私はロープ派なんですが、
  色々な呼び方があって面白いですよね” ・・・と
  違いを話題にし、何でそう呼ぶようになったのか等も話のネタにする。


自分と思想の異なる人と対峙したとき、
どんなに経験豊かな人であっても、誰しも自分が育ってきた環境、慣れ親しんだ環境
こそが正しい、否定されたくないと無意識に思ってしまい、
異質なものを自分の環境から排除(差別)しようとする感情が芽生えるのだそうです。
(意識せずとも、無意識にです)
いろんな境遇の人と会う事でその対応力というか、キャパは広がる様です。

異なる環境として分かりやすいのは、
国籍、性別、肌の色、言語、障がい、学力、経済力、運動能力、歴史認識など。
色々な場所で争いが起こることは、自尊心を懸けた主義と主義のぶつかり合いと考えれば、
無理もない事なのだと思います。

ただ結局のところ、力で押し切ったり論破(したつもり)で得られるものは
一時的な優越感しか無いので、
天涯孤独でもいいんだよ っていう人でなければ、
相手と自分はもともと違う人間 という事を前提にして、
自分がどれだけ異世界の物に拒絶反応を示すのかを試して感じてみたり、
双方の違いもネタに出来るくらいの余裕と対応力を持った人に成れれば良いな~と思いつつも、
一人で海外登山にチャレンジできるほどの、異なる環境に飛び込む勇気と覚悟は、
今のところありません。
 

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