【南アルプス】おすすめルート② 上河内岳

静かに、どっぷりと山と向き合える南アルプスにおいて、
独断と偏見で私が自信を持っておすすめできるルートや山の第2弾です。
前回の第1弾では、南アルプス中央部の小河内(おごうち)岳を紹介しました。

【南アルプス】おすすめルート① 小河内岳
広大かつ沢山の山々がある南アルプスの中で、どこからチャレンジするか迷う方も多いと思います。南アルプスには10座の100名山のや、9座の3000m峰があり、これらの名山・高山も非常に素晴らしい山々ですのでそこから始めるのも良いと思いますが、こ...

第2弾は南アルプス南部にある、上河内岳(かみこうちだけ)です。
200名山の一つです。
小河内(おごうち)岳、上河内(かみこうち)岳、どちらも”河内”という名前が付きますが、偶然です。
そして北アルプスにある上高地とも全く別物。
普通に「かみこうち」と聞いてイメージするのは北アルプスの方だと思います。

上河内岳(2803m)
体力度:★★★★★ (日帰り)
    ★★★★☆ (1泊2日)
技術度:★☆☆☆☆
景色・眺望:★★★★★
登山口:畑薙ダム

 ※体力や技術度は個人の見解です。

ルートのPOINT
・亀甲状土から眺めるの上河内岳の山容が綺麗
・上河内岳山頂からの360°の眺望
・稜線に出るまで日陰が多いルート
・茶臼岳も隠れた名山

ルートの概要(標高差・所要時間)は、登山アプリYAMAPで登山計画を作成しましたので、
そちらで確認いただけます。
 ※地図の画像をクリックすると私のYAMAPの登山計画にアクセスできます。

畑薙第一ダムからのピストンルート。途中に夏季有人の小屋が2つある。

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ルート概要

ここでは静岡県の畑薙第一ダム(標高945m)を起点としたルートを紹介します。
スタート後、畑薙大吊橋、ウソッコ沢小屋、横窪沢小屋、茶臼小屋を経由して上河内岳に
向かうルート。

標高の低い大部分で樹林帯の中で日陰を歩くことができ、特に前半は沢沿いのルートのため、
真夏でも比較的涼しく標高を上げる事ができます

茶臼小屋を越えてからの稜線歩きはもう、天国そのものです。

なお、畑薙ダムは南アルプス南部(光岳、聖岳、赤石岳、荒川三山)
の登山の起点となるため、
コロナ前はシーズンになると臨時駐車場まで一杯になる勢いでしたが、
2020年からここ2年ほどは、コロナやリニア工事の影響で、従来よりも小屋に頼ることが
難しくなっており、登山者がかなり少なくなっています。
つまり、非常に静かに登れるという事です。

体力に自信のある方は、軽量装備で12時間くらいで日帰り往復できるかもしれません。
そうでない方は、茶臼小屋で1泊すると、少し余裕を持って往復できそうです。

林道歩きを飛ばしたい方は、畑薙大吊橋や椹島ロッジまで自転車で行く人がちらほらいます。
畑薙大吊橋までなら歩きでもそれほど変わりませんし、椹島ロッジの場合、
登山口から200mくらいの標高を自転車で登る必要があり、
自転車だから楽という訳ではありません。
お金に余裕のある方は、e-MTBがあると良いと思います。

畑薙ダムのゲートにて。許可車両以外通行禁止ですが「自転車は除く」と書いてあります。
ゲートから先は、リニア工事のため舗装が進み、自転車でも快適だと思います。

駐車場ゲート~ウソッコ沢小屋

ウソッコ沢小屋(標高1170m)まで、移動時間は約2時間半、登山口からの標高差は230m。
つまりルート序盤は水平移動が多く、体力を温存し、ウォーミングアップのつもりで移動する。

ゲートから30分ほど歩くと、畑薙大吊橋に着く。
この橋を渡るだけでも観光になるくらい、スリリングなスポット。

夏季は木が生い茂り、入り口が見つけづらいかも。
畑薙ダム(大井川)の上を渡るながー---い吊り橋。ここを渡るといよいよ登りがスタート。


日の出前の暗い時間にこの橋を渡るのが超超超怖いのです。

10mくらい先しか見えない恐怖。

橋を越えて30分ほど登ると、一つ目の休憩スポット「ヤレヤレ峠」
面白い名前ですね!

ヤレヤレ峠を過ぎると、ここから斜面を横切る、いわゆるトラバースルートです。
脚を滑らせない様に慎重に歩きましょう。
トラバースルートを過ぎると、ウソッコ沢小屋まで沢沿いの気持ち良い道が続きます。

沢の音を聞きながら歩く気持ちの良いルート

沢沿いに1時間ほど進むと、2つ目の休憩スポット、ウソッコ沢小屋(標高1170m)に着きます。
登山口まで2時間くらいなので泊まることは無いのですが、結構立派な小屋ですね。

ウソッコ沢小屋(標高1170m) 無人小屋で年中泊まれる。

ウソッコ沢小屋~茶臼小屋

ウソッコ沢小屋を超えると、いよいよ本格的な登りが多くなってきます。
このルート、というか南アルプス自体、隆起が早く地盤が脆弱なため、
大雨が降るとしょっちゅう崩れます。
下の写真の様に、去年ちゃんと道があった場所がゴッソリ流されているのはザラで、
至る所で流された道の上にまた道を作っているイメージです。

本当に大丈夫かな?と心配になるような階段もある

ウソッコ沢小屋(標高1170m)を越え、1時間半ほど登ると3つ目の休憩スポットの
横窪沢小屋(標高1630m)に着きます。
小屋の近くを沢が流れており、水を汲むことができます。

横窪沢手前の、手作り感満載の橋。2019年?だかの台風で元の橋が流されたんだそう。
2021年は営業していませんでした。

横窪沢小屋を超えると、延々と登りしか無いので、ここでしっかり休憩して栄養を補給しましょう!
ルートのPointでも挙げたとおり、殆ど樹林帯の中を歩くので、直射日光のダメージを軽減できます。

日が出ていても樹林帯の中で涼しい。

横窪沢小屋を出てのぼりつづけること標高差800m、苦しい登りの連続を過ぎると、
ご褒美の景色が待っています。
茶臼小屋のある景色を見たときほど、頑張って登ってきてよかったと思う事は無いかもしれません。

苦しい登りの先に見える、カールに立つ茶臼小屋(標高2400m)

茶臼小屋まで来ると、登りの8割方は終わったようなものです。
上河内岳まで行かなくても、「ここで帰ろうかな…」って思わせるくらい、綺麗ですし、疲れます。

茶臼小屋のテン場は斜面に沿って10張程、テン場のすぐ下に沢が流れているため水場が近いのと、
テント同士の距離があるので、他の人のガサゴソ音が気になりにくいかもしれません。

2015年に茶臼小屋で幕営したときの様子。

茶臼小屋~上河内岳

茶臼小屋から50mくらい登ると、南アルプスの主稜線に出ます。
ここから先は天国ゾーンに入ります。

茶臼小屋すぐ上の稜線にて。(2021年7月 茶臼小屋経由で聖岳に向かった時の写真)

主稜線を北に向かった先にあるのが、上河内岳(2803m)です。
茶臼小屋から1時間ほどの距離です。

上河内岳に向かう途中、「亀甲状土」と呼ばれる草原帯を通ります。
下の写真で、亀甲状土の先、正面に見えているのが上河内岳です。
ここが本当に標高2500mなのか疑ってしまうくらい、気持ちの良い景色、構図なんです。

亀甲状土の先に見上げる上河内岳

見上げた上河内岳自体の形も綺麗なのですが、
山頂からの360°の展望が本当に素晴らしい。
上河内岳の山頂からの景色がこちら。

北側には手前(左)から奥に向かって聖岳、赤石岳、悪沢岳が並ぶ圧巻の景色
東には白根南稜の山々と、その向こうには富士山。
南側は深南部の深い山々。スタート地点の畑薙ダムもチラリ。

茶臼小屋は冬季は無人小屋として2Fが解放されていますので、そこを起点にすると
また別の景色を見る事ができます。雪は北アルプスと比べると多くありません。

2013年4月 上河内岳より

まとめ

という事で、2回目は南アルプス南部の上河内岳でした。
累計の標高差2500m、トータル移動時間が約15時間(標準タイム)となり、
決して楽なルートではありませんが、
天気が良ければその苦労を吹き飛ばすだけの景色と達成感は保証します。

ただし、夏場は特に11時を過ぎると雲が上がってきて景色が望めません。
登山口を早く出て8時台には稜線に上がるか、それが難しければ茶臼小屋で1泊し、
翌日余裕を持って朝早くに稜線を歩くことをお勧めします。

上河内岳山頂から聖岳を見てしまうと、次回は聖岳に登りたくなってしまうかも。

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